株式会社オーハシテクニカ(7628) 分析レポート
分析日: 2024年12月15日
株価: 2020円
1. 現在の株価の評価
PER(株価収益率):
* 過去12ヶ月実績EPS：75.07円
* 現在の株価：2020円
* PER = 2020円 / 75.07円 ≒ 26.91倍
PBR(株価純資産倍率):
* 直近四半期BPS：2780.14円
* 現在の株価：2020円
* PBR = 2020円 / 2780.14円 ≒ 0.73倍
業界平均との比較:
* 業界平均PER：12.1倍
* 業界平均PBR：1.0倍
オーハシテクニカのPERは業界平均を大きく上回っており、PBRは業界平均を下回っている。これは、市場がオーハシテクニカの将来の収益成長に高い期待を込めているか、あるいは、現在の株価が割安であるかのいずれか、もしくは両方の可能性を示唆していると考えられます。
2. テクニカル分析
- 直近の株価動向: 12月13日の終値は2020円。直近数日間は2000円前後で推移しており、高値圏、安値圏のいずれとも断定できない。
- 52週高値・安値: 高値2123円、安値1519円。現在の株価は52週高値からやや下落している。
- 移動平均線: 50日移動平均線(1840.96円)、200日移動平均線(1753.12円)を上回っている。短期的な上昇トレンドを示唆している可能性がある。
- 出来高: 直近の出来高は平均よりも少ない。
3. 財務諸表分析
損益計算書より、売上高は増加傾向にあるものの、営業利益率は低水準であることがわかる。純利益は増減が大きく、安定性には課題がある。また、2024年3月期のEPSは75.07円と、直近四半期決算短信の1株当たり利益57.55円とは乖離がある点に注意が必要。
4. 業界のポジションと市場シェア
オーハシテクニカは独立系の自動車部品メーカーであり、市場シェアに関する具体的な数値は不明である。
5. 経営戦略と重点分野
中期経営計画「Mission2025」に基づき、開発、製造、調達、グローバル機能の強化による経済的価値の追求と、ESG対応による社会的価値の創造に注力している。
6. 事業モデルの持続可能性
自動車産業への依存度が高い点がリスクとなる。自動車産業の動向、特に電動化や自動運転技術の進展への対応が事業モデルの持続可能性に影響を与える。
7. 技術革新と主力製品
自動車部品とIT・通信機器部品を製造している。主力製品に関する具体的な情報は不明。
8. 株主還元と配当方針
中間配当34円、期末配当34円の年間配当予想68円。配当性向は高い(79.93%)。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は横ばい傾向にある。信用倍率は2.63倍とやや高めであり、投資家の関心の高さを示唆している可能性がある。
10. 総評
オーハシテクニカは、売上高は増加傾向にあるものの、利益率は低く、業績の安定性に課題が見られる。PERは業界平均を大幅に上回っており、株価は割高と判断される可能性もある。一方で、高い配当性向と、中期経営計画に基づく成長戦略は魅力的である。投資判断にあたっては、自動車産業の動向、経営戦略の進捗、財務状況の改善状況などを継続的にモニタリングする必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 7628 |
| 企業名 | オーハシテクニカ |
| URL | https://www.ohashi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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