1. 企業情報
- 企業名: グローブライド株式会社
- 本社所在地: 東京都東久留米市前沢3-14-16
- 設立: 1945年12月26日
- 従業員数: 6,765人
- 事業内容: 世界的に有名な「ダイワ」ブランドの釣り具を中心に、ゴルフ、テニス、自転車などのスポーツ・レジャー用品を製造・販売。釣り具分野で世界トップシェアを誇り、ゴルフやラケットスポーツ、自転車にも事業を展開。部品・アクセサリー販売、修理、倉庫業務なども手掛ける。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 釣り具分野で「ダイワ」ブランドは世界首位。日本国内外で高いブランド力を持つ。
- 競争優位性: 長年の技術力とブランド力、幅広い商品ラインナップ、グローバル展開が強み。
- 課題: アウトドア・レジャー業界全体で需要減速や在庫調整の影響があり、市場成長の鈍化やコスト増（人件費、IT投資）が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略: 「世界のアウトドア・スポーツ・レジャー用品のリーディングカンパニー」を目指す。
- 中期経営計画（2026年度）:
- 売上高1,300億円
- 営業利益70億円
- 重点施策:
- 地域ニーズに応じた製品投入
- 日本製高級品や現地専用品の拡販
- グローバル展開強化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 釣り具を中心としたスポーツ・レジャー用品の製造・販売。部品・アクセサリー、修理サービスも展開。
- 市場適応力: 地域ごとのニーズに対応した商品開発や現地専用品の投入など、柔軟な市場対応力を持つ。
- リスク: 世界経済の不透明感、為替、関税政策など外部要因の影響を受けやすい。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 釣り具の高性能化・高級化で高い技術力を有し、独自技術や特許を多数保有。
- 主力製品: 「ダイワ」ブランドの釣り具が収益の柱。ゴルフ（ONOFF）、テニス（Prince）、自転車（Corratec、FOCUS）も展開。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 9.43倍（業界平均14.5倍）
- PBR（実績）: 0.74倍（業界平均1.3倍）
- EPS（予想）: 208.80円
- BPS（実績）: 2,654.34円
- 株価: 1,970円
- 評価: 業界平均と比較してPER・PBRともに低水準。BPSに対しても株価は割安水準に位置。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日で上昇基調。年初来高値2,035円に接近し、現在1,970円。50日・200日移動平均線（1,896.90円、1,900.99円）を上回る。
- 現在地: 年初来高値圏に近いが、過去1年の高値（2,263円）には届かず。短期的には上昇モメンタムが見られる。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期 1,239.8億円（前期比-1.6%）
- 営業利益: 65.08億円（前期比-13.2%）
- 純利益: 47.83億円（前期比-14.3%）
- ROE: 8.3%
- ROA: 3.65%
- 自己資本比率: 53.5%
- キャッシュフロー: 現金・現金同等物は123億円、流動比率2.52と財務健全性は高い。
- 傾向: 2022～2024年にかけて売上・利益ともに伸び悩み。2025年3月期は増収増益予想。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 4.57%
- 配当性向: 45.24%
- 配当推移: 2024年3月期: 70円 → 2025年3月期: 80円 → 2026年3月期(予想): 90円と増配傾向。
- 自社株買い: 自己株式保有あり（4.21%）、積極的な株主還元姿勢。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近10日間で上昇、出来高も増加傾向。信用買残増加、信用倍率5.39倍と個人投資家の関心も高い。
- 影響要因: 決算発表や業績予想、配当増配、アウトドア市場の動向などが株価に影響。
11. 総評
グローブライドは、釣り具世界首位の「ダイワ」ブランドを中心に、アウトドア・スポーツ用品でグローバル展開を進める企業です。直近では需要減速やコスト増の影響で減収減益となったものの、財務基盤は堅固で、配当も増配傾向。業界平均と比較して株価指標（PER・PBR）は割安水準にあり、株主還元姿勢も明確です。今後は中期経営計画の達成や、世界経済・市場動向への柔軟な対応が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 7990 |
| 企業名 | グローブライド |
| URL | http://www.globeride.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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