1. 企業情報
協立情報通信は、情報通信設備を提供する企業です。主な事業は、クラウド、モバイル、Microsoftソリューションなどの提供、およびNTTドコモの販売店運営です。ソリューションサービス事業とモバイル事業を展開しており、通信交換機やサーバー、基幹業務ソフトの導入や運用提案にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
協立情報通信は、情報・通信業界に属しています。NTTドコモの販売店運営を通じて一定の顧客基盤を築いていると考えられます。競争環境としては、ICTソリューションを提供する企業や、携帯電話販売を行う企業との競争が考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
2025年3月期の決算短信によると、中期経営計画2025の見直しを検討中です。
* ソリューション事業: 顧客のDX化推進支援、パートナー企業との連携強化。
* モバイル事業: ソリューション事業との連携、ICTソリューション提案力の強化、法人向け運用サポートの継続的な需要創出。
4. 事業モデルの持続可能性
協立情報通信の事業モデルは、ICTソリューションの提供とモバイル事業に依存しています。クラウドサービスの需要拡大やDX化のニーズの高まりは追い風となりますが、モバイル事業は端末価格の高騰や買い替えサイクルの長期化、法規制の変更などの影響を受けやすい可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
協立情報通信は、クラウド、モバイル、Microsoftソリューションを提供しています。具体的な主力製品やサービスの詳細は、決算短信からは明確ではありません。
6. 株価の評価
- 株価: 1,575円（2025年5月14日終値）
- 時価総額: 18.99億円
- 配当利回り（会社予想）: 3.49%
- PBR（実績）: 0.92倍
EPS、PERは未定のため、詳細な株価評価はできません。PBRが1倍を下回っていることから、割安感がある可能性があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年5月2日に年初来高値1,804円をつけた後、下落傾向にあります。200日移動平均線（1,655.93円）を下回っており、50日移動平均線（1,592.74円）も下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は44.76億円（前年比18.2%減）
- 営業利益: 2024年3月期は2.99億円（前年比5.4%増）
- 当期純利益: 2024年3月期は1.72億円（前年比33.4%減）
- ROE（実績）: 8.27%
- 自己資本比率（実績）: 66.3%
売上高は減少していますが、営業利益は増加しています。当期純利益は減少しており、収益性の改善が課題です。自己資本比率は高く、財務基盤は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.49%
- 1株配当（会社予想）: 55.00円
協立情報通信は、株主還元として配当を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。
11. 総評
協立情報通信は、ICTソリューションとモバイル事業を展開しており、安定した財務基盤を持っています。売上高の減少、当期純利益の減少は課題ですが、営業利益は増加しています。株価は下落傾向にあり、PERは未定のため、割安感の判断は難しいです。今後の業績動向や、中期経営計画の進捗に注目する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3670 |
| 企業名 | 協立情報通信 |
| URL | http://www.kccnet.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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