1. 企業情報
- 企業名:株式会社松屋
- 設立:1919年3月1日(創業1869年、呉服店発祥)
- 所在地:東京都中央区銀座3-6-1
- 代表者:古屋 毅彦
- 従業員数:829人(平均年齢46.9歳、平均年収669万円)
- 事業内容:
- 銀座・浅草の2店舗を展開する名門百貨店
- 主力は婦人・紳士ファッション、化粧品、宝飾、時計、生活雑貨など
- 飲食店(レストラン・カフェ)運営、ビルサービス・広告事業も展開
- インバウンド需要の取り込みを強化
- 売上構成(2024年2月期 連結):
- 百貨店業 83%
- 飲食業 8%
- ビル総合サービス・広告業 5%
- その他 4%
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション:
- 老舗百貨店としてのブランド力が強み
- 銀座・浅草という都心・観光地に店舗を持つ希少性
- 独立系であり、他大手百貨店グループ(伊勢丹三越、高島屋等)と一線を画す
- 市場シェア・競争優位性:
- 都心立地・富裕層・訪日外国人観光客を主要ターゲットとする
- インバウンド需要増加による免税売上高が業績を下支え
- 業界全体ではECシフトや消費行動の変化に対応が課題
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略:
- 「未来に希望の火を灯す、全てのステークホルダーが幸せになれる場を創造する」をMISSIONに掲げる
- サステナブルな成長を目指す中期経営計画(2022-2024年度)
- 重点施策:
- 銀座本店の商品展開強化、外商事業の強化
- オムニチャネルプラットフォーム(EC、デジタル施策)の推進
- 婚礼・宴会部門強化(飲食事業)
- 建装部門の外部受注拡大(ビル総合サービス)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 百貨店業が主力(売上の8割超)、高付加価値商品・サービス提供
- インバウンド需要や富裕層消費に支えられる
- 飲食・ビルサービス等の周辺事業で収益多角化
- 市場変化への適応力:
- EC強化や外商事業の拡大で消費行動の変化に対応
- 店舗再開発やリニューアルによる顧客体験の向上
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:
- オムニチャネル(ECサイト、デジタル施策)の導入
- Eコマース事業譲受によるオンライン強化
- 主力製品・サービス:
- 高級ブランド品、化粧品、宝飾・時計、外商サービス
- 銀座店のレストラン・カフェ
- ビル総合サービス(建装、広告等)
6. 株価の評価
- 指標比較:
- 株価:966円
- 予想PER:23.48倍(業界平均21.3倍よりやや高い水準)
- 実績PBR:1.91倍(業界平均1.8倍よりやや高い)
- EPS(会社予想):43.35円
- BPS(実績):532.71円
- 評価:
- 業界平均と比較しやや割高な水準
- 直近の利益成長鈍化がPER上昇要因
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値:1,120円、年初来安値:890円
- 直近株価(966円)は50日移動平均(984.8円)や200日移動平均(946.4円)付近
- 直近10日間は950〜980円台で推移し、やや揉み合い傾向
- 高値圏からはやや調整が入っている状況
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移(連結、百万円):
- 2021:売上52,730、純利益▲4,417
- 2022:売上65,039、純利益1,000
- 2023:売上34,400、純利益4,383
- 2024:売上41,251、純利益2,631
- 2025:売上48,120、純利益2,383
- 利益率・効率性:
- 営業利益率:9.3%
- ROE(実績):8.79%
- ROA(実績):11.99%
- キャッシュフロー:
- 営業CF:3,066百万円
- 投資CF:▲5,531百万円(再開発等の投資増加)
- 財務CF:3,129百万円
- 財務安全性:
- 自己資本比率:37.1%
- 総資産:76,107百万円、純資産:29,200百万円
- 現金・現金同等物:3,910百万円
- 総負債:21,820百万円(Debt/Equity 74.7%)
- 流動比率:0.58(流動資産がややタイト)
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・方針:
- 年間配当:12.00円(中間6.00円+期末6.00円)
- 配当利回り:1.18%(予想)
- 配当性向:16.79%
- 5年平均配当利回り:0.64%(近年増配傾向)
- 特別配当:なし
- 自社株買い:自己株保有率0.31%と限定的
- 株主構成:
- 信託銀行、取引先持株会、金融機関、東武鉄道等が上位株主
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム:
- 直近は950〜980円台で推移し、やや調整局面
- 信用買残は減少傾向、信用倍率2.83倍
- 出来高は安定、ボラティリティは低め(β値0.03)
- 投資家関心:
- インバウンド需要回復、都心再開発、EC強化などが注目材料
- 直近の純利益減少が株価の上値を抑える要因
11. 総評
- 松屋は銀座・浅草という好立地に店舗を持つ老舗百貨店であり、富裕層やインバウンド需要を主要な収益源としています。近年はオムニチャネル化や外商事業強化など、消費行動の変化に対応した経営戦略を進めています。2024年度は売上・営業利益ともに増加したものの、純利益は減少。財務面では自己資本比率がやや低めで、流動比率もタイトな状況です。株価指標は業界平均と比べてやや割高な水準にあり、直近の株価は高値圏からやや調整が入っています。配当利回りは1%台と控えめですが、安定配当を維持。今後はインバウンド需要や都心再開発、EC事業の成長が注目される一方、消費マインドや地政学リスク、投資負担などの動向にも注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 8237 |
企業名 | 松屋 |
URL | http://www.matsuya.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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