1. 企業情報
ゼビオホールディングスは、スポーツ用品の販売を主軸とする企業です。大型総合スポーツ専門店「スーパースポーツゼビオ」や、都市型スポーツ専門店「ヴィクトリア」などを展開しています。その他、ゴルフ専門店、アウトドア専門店、アパレル専門店など、多様なブランドを通じて幅広い顧客ニーズに対応しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ゼビオホールディングスは、国内のスポーツ用品小売市場において大手の一角を占めています。競合他社には、アルペン、ヒマラヤなどがあります。競争優位性としては、多様な店舗ブランドと、幅広い品揃えによる顧客へのリーチ力、大型店舗による体験型の販売戦略が挙げられます。課題としては、ECサイトの強化や、変化する顧客ニーズへの対応、実店舗とECサイトの連携強化などが挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
ゼビオホールディングスの経営陣は、スポーツ用品小売市場における競争優位性の維持・強化を目指しています。
* 重点分野:
* コア事業における選択と集中の加速
* 周辺事業・機能会社の統合・集約によるコスト最適化
* ガバナンス体制刷新と人材投資拡大
4. 事業モデルの持続可能性
ゼビオホールディングスの収益モデルは、実店舗とECサイトを通じたスポーツ用品の販売です。市場ニーズの変化への適応として、顧客のライフスタイルに合わせた商品の提案、体験型店舗の強化、ECサイトの利便性向上などが重要になります。
5. 技術革新と主力製品
ゼビオホールディングスは、自社で技術開発を行うというよりは、多様なブランドを通じて、最新のスポーツ用品やアパレルを提供しています。主力製品は、スポーツ用品全般、アパレル、ゴルフ用品、アウトドア用品などです。
6. 株価の評価
- 株価: 1,158.0円 (2025年5月16日)
- EPS(会社予想): 23.42円
- PER(会社予想): 49.62倍 (業界平均: 21.3倍)
- BPS(実績): 2,916.65円
- PBR(実績): 0.40倍 (業界平均: 1.8倍)
PERは業界平均と比較して高めですが、PBRは低く評価されています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、1,153円から1,344円の間を変動しており、50日移動平均線(1259.76円)と200日移動平均線(1204.40円)を下回っています。5月12日までは上昇基調でしたが、その後は下落傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は2424.33億円、2023年3月期は2392.93億円、2022年3月期は2232.82億円と、緩やかな増加傾向にあります。
- 営業利益: 2024年3月期は42.05億円、2023年3月期は83.27億円、2022年3月期は49.99億円と、変動が見られます。
- 当期純利益: 2024年3月期は25.92億円、2023年3月期は53.97億円、2022年3月期は38.36億円と、減少傾向にあります。
- ROE(実績): 0.79%
- 自己資本比率(実績): 59.5%
2025年3月期は減損損失を計上した影響で、当期純利益が減少しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(会社予想): 3.01%
- 1株配当(会社予想): 35.00円
- 配当性向: 51.14%
- 自社株買い: 記載なし
安定的な配当を実施しており、配当利回りも一定の水準を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱まっています。
信用買残は増加、信用売残も増加しており、今後の株価動向に注目が必要です。
11. 総評
ゼビオホールディングスは、国内スポーツ用品小売市場における大手企業であり、安定した収益基盤を持っています。しかし、2025年3月期は減損損失の影響で当期純利益が減少しており、今後の業績回復が課題です。株価はPERが高く、PBRは低い水準にあります。テクニカル面では、直近の株価は下落傾向にあり、移動平均線を下回っています。今後の株価動向を注視し、業績改善の兆しが見られるか、競合との差別化戦略が奏功するかなどを注視していく必要があります。
企業情報
銘柄コード | 8281 |
企業名 | ゼビオホールディングス |
URL | http://www.xebio.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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