1. 企業情報
株式会社ビジネスブレイン太田昭和（以下、ビジネスブレイン太田昭和）は、1967年設立の日本のITサービス企業です。主な事業内容は、経営・ITコンサルティング、システム開発、システムインテグレーション、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）サービスです。特に、会計システムに強みを持っており、BPO事業にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ビジネスブレイン太田昭和は、ITサービス業界において、中堅規模の企業として位置づけられます。会計システムに強みを持つことから、特定の分野において競争優位性を持っています。BPO事業の拡大も、今後の成長を牽引する可能性があります。
課題:
- 大手SIerとの競争
- 技術革新への対応
- 人材確保
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン:
- 詳細な情報は決算短信等で確認する必要があります。
中期経営計画:
- 2025年3月期の決算短信によると、コンサルティング・システム開発事業、マネージメントサービス(BPO)事業の成長を目指しています。
- コンサルティング・システム開発事業では、インフラ系顧客への売上伸長、グループ会社間のシナジー効果拡大、PLM支援ソリューション事業の回復を重点的に取り組んでいます。
- マネージメントサービス(BPO)事業では、(株)トゥインクルの寄与による増益、人事給与関連アウトソーシング事業の再編費用等の影響を考慮しています。
4. 事業モデルの持続可能性
ビジネスブレイン太田昭和の事業モデルは、企業のIT投資や業務効率化ニーズに支えられています。会計システムへの強みとBPO事業の拡大は、安定的な収益基盤を築く上で重要です。
市場ニーズの変化への適応力:
- クラウド化、AI、DXなど、技術革新への対応が重要です。
- 顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供が求められます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向と独自性:
- 詳細な情報は、IR資料等で確認する必要があります。
収益を牽引している製品やサービス:
- 会計システム関連のサービス
- システム開発・インテグレーション
- BPOサービス
6. 株価の評価
- 株価: 2,689.0円（2025年5月16日終値）
- PER（会社予想）: 11.50倍
- PBR（実績）: 1.01倍
- EPS（会社予想）: 233.88円
- BPS（実績）: 2,662.08円
PERとPBRの比較:
- PERは、業界平均23.2と比較して低く、割安感があります。
- PBRは、1.01倍であり、割安圏と言えます。
7. テクニカル分析
- 直近10日間の株価推移: 2025年5月12日に年初来高値3,140円を記録した後、下落傾向にあります。
- 50日移動平均: 2,627.70円
- 200日移動平均: 2,187.70円
- 現在の株価: 2,689円は、50日移動平均線を上回っています。
8. 財務諸表分析
売上高:
- 2025年3月期は388億円（前年比13.4%増）と増収。
- 過去5年間の売上高は増加傾向にあります。
利益:
- 2025年3月期の営業利益は28.7億円（前年比86.1%減）と大幅減益。
- 2025年3月期の当期利益は24.69億円（前年比82.5%減）と大幅減益。
その他の指標:
- ROE（実績）: 8.50%
- ROA（過去12か月）: 3.99%
- 自己資本比率（実績）: 64.3%
分析:
- 売上高は増加していますが、利益は減少しており、コスト増などが要因と考えられます。
- 自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.31%
- 1株配当（会社予想）: 89.00円
- 配当性向: 44.55%
- 自社株買い: 自己株式を保有しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 下落傾向。
- 出来高: 直近10日間の平均出来高は61,260株と、やや活発です。
- 株価への影響要因:
- 業績動向
- IT業界の動向
- 金利動向
- 株式市場全体の動向
11. 総評
ビジネスブレイン太田昭和は、会計システムに強みを持つ中堅ITサービス企業です。直近の業績は増収減益となっており、今後の収益性改善が課題です。株価はPER、PBRともに割安感があり、配当利回りも魅力的です。テクニカル面では、直近で株価が下落傾向にあり、今後の動向に注意が必要です。投資を検討する際には、業績の回復、BPO事業の成長、技術革新への対応などを注視し、リスク管理を徹底する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 9658 |
| 企業名 | ビジネスブレイン太田昭和 |
| URL | http://www.bbs.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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