1. 企業情報

  • 企業名: DTS株式会社
  • 設立: 1972年8月25日
  • 所在地: 東京都中央区八丁堀2-23-1
  • 代表者: 北村友朗
  • 従業員数: 6,278人(平均年齢39.8歳、平均年収612万円)
  • 事業内容: 独立系の情報サービス業大手。主に金融・通信業界向けに強みを持つソフトウェア開発、ITシステムのコンサルティング・設計・開発・運用・保守、ITインフラの構築・運用、クラウドやサブスクリプション型サービスなど幅広いITサービスを提供。

主なセグメントは「業務&ソリューション」「テクノロジー&ソリューション」「プラットフォーム&サービス」。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内ポジション: 独立系SIer(システムインテグレーター)の中堅~大手。金融・通信分野でのシェアと実績が高い。大手総合系SIer(NTTデータ、富士通、日立製作所等)に比べ規模はやや小さいが、独立系として柔軟な提案力や専門性で差別化。
  • 競争優位性と課題: 金融・通信業界に強い顧客基盤、ITインフラからアプリケーションまで一貫したサービス、デジタル・クラウド・セキュリティ等の技術力が強み。

一方で、IT人材の確保・育成、価格競争、プロジェクト管理の難易度上昇、海外展開の課題などが挙げられる。

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン・戦略: 「Vision2030」に基づき、デジタル・ソリューション・サービスビジネスへのシフト、既存SIビジネスの高度化、人材投資を推進。

中期経営計画(2025-2027)では、事業成長・拡大と安定性・信頼性の強化をKPIとし、デジタル領域強化、クラウド・ERP・サイバーセキュリティ等の重点分野に注力。
具体的施策:
– 金融・通信業界向けの深耕
– クラウド基盤、ERP、サイバーセキュリティ、パッケージ販売の拡大
– サブスクリプション型サービスの拡充
– 運用サービスメニューの強化・拡販

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル: 受託開発・運用保守のストック型収益、クラウド・サブスクリプション型のリカーリング収益が拡大。IT投資の安定需要、DX推進の流れを受けて市場ニーズは堅調。
  • 市場変化への適応力: デジタル化・クラウド化・セキュリティ強化など新たな市場ニーズに対応する体制を構築。人材投資や技術開発も積極的。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向・独自性: クラウド、ERP、サイバーセキュリティ、AI、IoTなど先端技術の導入・開発を強化。

金融・通信分野の業界知見とプロジェクトマネジメント力が特徴。
主力サービス: システムインテグレーション、クラウド基盤構築、IT運用サービス、サブスクリプション型ITサービス(ReSM/ReSMplus等)。

6. 株価の評価

  • PER(会社予想): 17.58倍(業界平均23.2倍より低い)
  • PBR(実績): 3.30倍(業界平均2.3倍より高い)
  • EPS(会社予想): 270.50円
  • BPS(実績): 1,440.87円
  • 株価: 4,755円
  • 理論株価(EPS×業界平均PER): 270.50円 × 23.2 = 6,278円
  • 理論株価(BPS×業界平均PBR): 1,440.87円 × 2.3 = 3,314円
  • 評価: 現在株価は業界平均PER・PBRの中間水準。利益成長を反映しPERは低め、PBRは高め。

7. テクニカル分析

  • 年初来高値: 4,835円
  • 年初来安値: 3,405円
  • 直近株価: 4,755円(5/16終値)
  • 50日移動平均: 4,150.50円
  • 200日移動平均: 4,107.55円
  • 直近10日間の推移: 5月上旬に4,100円台から急上昇し、直近は4,700円台後半で高値圏を維持。
  • 判断: 直近は高値圏に位置し、短期的にはやや過熱感も見られる。

8. 財務諸表分析

  • 売上高: 125,908百万円(前年同期比+8.8%)
  • 営業利益: 14,489百万円(同+15.8%)
  • 純利益: 10,635百万円(同+45.8%)
  • 営業利益率: 11.5%
  • ROE: 17.68%
  • ROA: 10.96%
  • 自己資本比率: 72.2%
  • キャッシュフロー: 営業CF 9,180百万円、フリーCF 6,740百万円
  • 過去数年の傾向: 売上・利益ともに安定成長。2025年3月期は利益率・純利益の伸びが顕著。財務健全性も高い。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(予想): 2.94%
  • 配当性向: 48.12%
  • 配当実績・予想: 年間140円(前期127円から増配)
  • 自社株買い: 2024年度に自己株式取得・消却を実施
  • 方針: 安定配当と機動的な自己株取得による株主還元を重視

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価モメンタム: 直近1ヶ月で急上昇、年初来高値圏。出来高も増加傾向。
  • 信用取引状況: 信用買残減少、信用倍率0.62倍と低水準。空売り増加傾向。
  • 投資家関心: 決算発表後の好業績を受けて投資家の注目度が高まっている。

11. 総評

DTS株式会社は、独立系SIerとして金融・通信分野に強みを持ち、デジタル・クラウド・サブスクリプション型サービスなど成長分野へのシフトを進めている。2025年3月期は売上・利益ともに大きく伸長し、財務体質も良好。株価は業績拡大を背景に年初来高値圏で推移しており、株主還元策も積極的。今後も中期経営計画に基づく成長戦略の進捗や、新技術・サービスの展開が注目される。


企業情報

銘柄コード 9682
企業名 DTS
URL http://www.dts.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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By シャーロット

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