1. 企業情報
株式会社ハイマックスは、独立系のシステムインテグレーター（SIer）として、主に金融機関向けのシステム開発・運用サービスを提供しています。保険、クレジット分野にも強みを持ち、流通分野の開拓も進めています。主な事業は、システム・ソリューションサービスとシステム・メンテナンスサービスです。
2. 業界のポジションと市場シェア
ハイマックスは独立系SIerとして、特定の系列に属さない強みを持っています。金融機関向けに実績があり、安定した顧客基盤を築いています。競争優位性としては、特定の業界に特化した専門性と、顧客ニーズに合わせた柔軟な対応が挙げられます。課題としては、大手SIerとの競争や、技術革新への迅速な対応が求められます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、中期経営計画「NEXT C⁴」を掲げ、コアビジネスの拡大とDX案件の積極的な受注を推進しています。2026年3月期の業績目標として、売上高200億円、営業利益18.2億円を掲げています。重点分野は、金融機関向けシステム、DX関連案件、流通分野の開拓です。
4. 事業モデルの持続可能性
ハイマックスの収益モデルは、システム開発・運用サービスを継続的に提供することにあります。金融機関などの顧客との長期的な関係を構築しており、安定した収益基盤を築いています。市場ニーズの変化への適応としては、DX関連の技術への投資や、新たな顧客開拓が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
ハイマックスは、顧客のニーズに合わせたシステム開発を通じて、技術力を高めています。具体的な主力製品やサービスは、顧客のシステム要件に合わせたオーダーメイドのソリューションであり、金融機関向けのシステム開発、運用、保守サービスが中心です。
6. 株価の評価
- 株価: 1188.0円 (2025年5月16日終値)
- PER (会社予想): 11.06倍 (業界平均: 17.6倍)
- PBR (実績): 1.17倍 (業界平均: 1.6倍)
- EPS (会社予想): 107.40円
- BPS (実績): 1016.35円
PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。EPS、BPSも堅調に推移しており、企業の収益性と資産状況を示しています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、1186円から1255円の間を変動しており、200日移動平均線（1331.69円）を下回っています。年初来高値は1466円、年初来安値は1052円であり、現在の株価は年初来安値近辺に位置しています。50日移動平均線は1247.24円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は173.57億円、2025年3月期は180.66億円と増加傾向にあります。
- 営業利益: 2024年3月期は17.19億円、2025年3月期は18.07億円と増加しています。
- 当期純利益: 2024年3月期は12.94億円、2025年3月期は12.93億円とほぼ横ばい。
- ROE (実績): 11.38%
- ROA (過去12か月): 8.06%
- 自己資本比率 (実績): 81.6%
売上高、営業利益は増加傾向にあり、収益性は向上しています。自己資本比率も高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.87%
- 1株配当 (会社予想): 46.00円
- 配当性向: 40.60%
- 自社株買い: なし
安定した配当を実施しており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、5月1日には1255円まで上昇しましたが、その後は下落傾向にあります。出来高は平均的であり、投資家の関心は平均的であると考えられます。
* 信用買残: 41,100株（前週比+200株）
* 信用倍率: 0.00倍
信用倍率が0.00倍と、信用取引による売り残がない状態です。
11. 総評
ハイマックスは、金融機関向けのシステム開発・運用サービスを強みとする独立系SIerです。財務状況は良好で、安定した収益基盤を持っています。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的です。中期経営計画に基づき、DX案件の獲得やコアビジネスの拡大を目指しており、今後の成長も期待できます。
ただし、直近の株価は下落傾向にあり、今後の業績動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4299 |
| 企業名 | ハイマックス |
| URL | http://www.himacs.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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