1. 企業情報

  • 社名:株式会社奥村組
  • 本社所在地:大阪市阿倍野区松崎町2-2-2
  • 設立:1938年3月3日(創業1907年)
  • 従業員数:2,555人
  • 事業内容
    • 土木・建築工事の請負、設計、施工
    • 建設・産業機械の設計・製造・販売・修理
    • 不動産・土地・建物管理
    • 再生可能エネルギー(バイオマス発電等)事業
  • 特徴:関西地盤の中堅ゼネコン。免震技術やトンネル施工技術に強み。バイオマス発電事業も展開。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内ポジション:中堅ゼネコンに分類され、関西圏でのプレゼンスが高い。大手ゼネコン(鹿島、清水、大成等)には及ばないが、技術力や特定分野(免震、トンネル)に強み。
  • 競争優位性
    • 免震・耐震技術、トンネル工事の豊富な実績
    • バイオマス発電等の新規分野への進出
  • 課題
    • 建設コストの上昇
    • 労働力不足
    • 事故・不祥事リスク(石狩バイオエナジー爆発事故等)

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン・戦略
    • 建設本業の強化と収益性向上
    • 新規事業(再生可能エネルギー等)の育成
    • 財務健全性の維持と株主還元の強化
  • 中期経営計画(2025~2027年度)
    • 高採算案件の受注拡大
    • 海外大型工事の積極的受注
    • 建築・土木のバランス経営
    • 投資開発事業の見直しとリスク管理強化
    • 株主還元方針の見直し

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:主力は建設請負(建築57%、土木36%)。投資開発や再エネ事業も展開。
  • 市場ニーズへの適応力
    • インフラ老朽化対策、都市再開発、災害対策需要に対応
    • 再生可能エネルギー分野への進出で収益源多様化を図る
  • リスク要因:建設コスト上昇、事故リスク、為替変動等

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発
    • 免震・耐震構造技術、トンネル掘削技術に強み
    • バイオマス発電(石狩バイオエナジー)等の再エネ分野
  • 主力製品・サービス
    • 大型土木工事(トンネル、橋梁等)
    • 建築(商業施設、オフィスビル、マンション等)
    • バイオマス発電による電力販売

6. 株価の評価

  • 株価:4,310円(2025/5/16終値)
  • EPS(会社予想):311.94円
  • BPS(実績):4,894.08円
  • PER(会社予想):13.82倍(業界平均14.0倍に近い)
  • PBR(実績):0.88倍(業界平均1.1倍より低い)
  • 評価:利益水準は一時的に低下したが、来期は大幅回復見通し。PBRは1倍を下回り、相対的に割安感がある。

7. テクニカル分析

  • 年初来高値:4,510円
  • 年初来安値:3,745円
  • 直近株価:4,310円(高値圏に近いがやや調整気味)
  • 移動平均
    • 50日:4,357.90円
    • 200日:4,219.95円
  • 直近10日間の推移:4,300~4,500円台で推移。やや下落基調。
  • モメンタム:短期的にはやや調整局面。

8. 財務諸表分析

  • 売上高:298,222百万円(前期比+3.5%)
  • 営業利益:9,731百万円(前期比-29.0%)
  • 経常利益:8,926百万円(前期比-40.0%)
  • 当期純利益:2,722百万円(前期比-78.2%)
  • ROE(実績):1.49%(前年4.33%)
  • ROA(実績):1.55%
  • 自己資本比率:45.1%(財務健全性は高い)
  • キャッシュフロー:現金21,060百万円、流動比率1.42と流動性も確保
  • 傾向:売上は増加も、利益は一時的に大幅減。事故損失等の影響。来期は利益回復予想。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(予想):5.10%(220円/株)
  • 配当性向:287.45%(一時的な利益減による高水準)
  • 過去の配当実績:5年平均利回り5.2%
  • 株主還元策:自己株式取得の実施、従業員持株会制度
  • 方針:中期経営計画期間中に株主還元政策の見直しを表明

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 52週変動率:-11.41%(TOPIXやS&P500に対し劣後)
  • 出来高:直近10日平均79,000株、流動性は中程度
  • 信用取引動向:信用買残減少、売残増加。信用倍率3.09倍でやや買い優勢だが、短期的には調整局面。
  • 投資家関心:配当利回りの高さからインカム投資家の注目度が高い。

11. 総評

奥村組は関西地盤の中堅ゼネコンで、免震・トンネル技術や再生可能エネルギー事業に強みを持つ企業です。2025年3月期は事故損失等の影響で利益が大きく減少しましたが、来期以降は利益の大幅回復が見込まれています。財務体質は堅実で、配当利回りも高水準です。株価は業界平均に比べ割安感があり、テクニカル的にはやや調整局面にあります。建設業界のコスト上昇やリスク管理が課題となる一方、インフラ需要や再エネ分野の成長が今後の収益拡大に寄与する可能性があります。


企業情報

銘柄コード 1833
企業名 奥村組
URL http://www.okumuragumi.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

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By シャーロット

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