1. 企業情報
株式会社ココルポートは、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業を展開しています。具体的には、就労移行支援、就労定着支援、自立訓練（生活訓練）などのサービスを提供しており、主に障害のある方の就労を支援しています。事業所をドミナント展開しており、個別支援や幅広い受け入れに特徴があります。
2. 業界のポジションと市場シェア
ココルポートは、障害者福祉サービス業界に属しています。障害者数は増加傾向にあり、法定雇用率の引き上げも進んでいることから、市場は拡大傾向にあります。同社は、就労移行支援・就労定着支援サービスに特化し、個別支援を強みとしています。競合他社との差別化を図りながら、事業所数の拡大を進めています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、事業所数の拡大を重視し、サービスの提供体制を強化することで、更なる成長を目指しています。具体的には、個別支援の質の向上、多様なニーズへの対応、そして、より多くの地域でのサービス提供を目指しています。
* 中期経営計画: 決算短信からは、具体的な中期経営計画の詳細は読み取れませんが、拠点数の増加とサービスの質の向上が、主要な戦略であると考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
ココルポートの収益モデルは、障害福祉サービスの対価として得られる報酬が中心です。市場ニーズは、障害者の就労支援に対する社会的なニーズの高まりと、法定雇用率の引き上げによって、今後も継続的に存在すると考えられます。
* 市場ニーズへの適応力: 障害者雇用に関する法改正や、多様なニーズへの対応が求められる中で、同社は、個別支援の強化や、サービスの多様化を通じて、市場ニーズに対応していく必要があります。
5. 技術革新と主力製品
ココルポートは、技術革新という観点での特筆すべき点は見当たりません。主力サービスは、就労移行支援や就労定着支援などの障害福祉サービスであり、質の高い個別支援を提供することが重要です。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 10.06倍 (業界平均: 25.7)
- PBR（実績）: 1.99倍 (業界平均: 2.5)
- EPS（会社予想）: 146.62円
- BPS（実績）: 742.62円
上記より、PERは業界平均と比較して低く、割安感があります。PBRも業界平均を下回っています。
現在の株価1475.0円は、EPS146.62円に対して約10倍であり、割安感があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、株価は1462円から1519円の間を変動しており、1500円前後で推移しています。50日移動平均線1447.04円、200日移動平均線1508.94円となっており、200日移動平均線を若干下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年6月期には50億円を超えました。
- 営業利益: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年6月期には7億円を超えました。
- 当期純利益: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年6月期には5億円を超えました。
- ROE（実績）: 25.25%
- ROA（過去12か月）: 14.67%
- 自己資本比率（実績）: 74.1%
過去数年間の財務状況は良好で、売上高、利益ともに増加傾向にあります。ROE、ROAも高く、収益性が高いことがわかります。自己資本比率も高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.98%
- 1株配当（会社予想）: 44.00円
- 配当性向: 情報なし
- 自社株買い: 情報なし
配当利回りは2.98%と、まずまずの水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、1462円から1519円の間を変動しており、1500円前後で推移しています。信用買残は216,000株と、やや買い残が多い状況です。
* 株価への影響要因: 業績動向、障害者福祉サービス業界の動向、政府の政策などが、株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
ココルポートは、障害者福祉サービス事業を展開し、安定した業績を上げています。財務状況も良好で、高い収益性と安定した財務基盤が特徴です。株価は割安感があり、配当利回りもまずまずの水準です。
* 事業の成長性: 障害者福祉サービス業界の成長性と、同社の事業拡大戦略の進捗状況を注視する必要があります。
* 競合との差別化: 競合他社との差別化戦略や、個別支援の質の維持・向上が重要です。
* 法改正や政策の影響: 障害者雇用に関する法改正や、政府の政策が、事業に与える影響を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 9346 |
| 企業名 | ココルポート |
| URL | https://www.cocorport.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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