1. 企業情報
株式会社ツバキ・ナカシマは、精密鋼球、精密ローラー、ボールネジなどを製造する機械部品メーカーです。主な製品はベアリング用の精密鋼球・ローラーで、幅広い産業分野で使用されています。また、産業用送風機も手掛けています。2015年に一度非上場化しましたが、再上場を果たしています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ツバキ・ナカシマは、精密鋼球・ローラーの分野で一定のシェアを有していると考えられます。ベアリングは、自動車、家電、産業機械など、様々な製品に不可欠な部品であり、安定した需要が見込めます。競争優位性としては、長年の経験と技術力、多様な製品ラインナップが挙げられます。課題としては、競合他社との価格競争や、原材料価格の変動による影響が考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
現時点では、中期経営計画などの具体的な情報は公開されていません。しかし、事業内容から、精密部品技術を活かした製品開発、顧客ニーズへの対応、グローバル展開などが重要な戦略と考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
ツバキ・ナカシマの事業モデルは、幅広い産業分野からの需要に支えられており、一定の持続性があると考えられます。しかし、市場ニーズの変化に対応するため、技術革新や新製品開発への投資が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
主力製品は、ベアリング用の精密鋼球・ローラーです。近年では、EV（電気自動車）や半導体製造装置向けなど、高付加価値製品の開発にも注力している可能性があります。技術革新としては、材料技術、精密加工技術、品質管理技術などが重要となります。
6. 株価の評価
- 株価: 371.0円 (2025年5月22日終値)
- EPS (会社予想): (連)-20.08
- PER (会社予想): — (算出不可)
- BPS (実績): (連)1,432.88
- PBR (実績): (連)0.26倍
EPSが赤字のため、PERは算出できません。PBRは0.26倍と低く、割安感があります。ただし、業績の改善が株価上昇の鍵となります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は上昇傾向にありましたが、2025年5月20日をピークに下落に転じています。年初来高値490円、年初来安値319円。50日移動平均線は401.54円、200日移動平均線は528.78円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で759億2100万円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で8億1400万円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で-3億9100万円。
- ROE (実績): (連) -0.67%
- ROA (過去12か月): -0.09%
売上高は安定していますが、利益率は低く、当期純利益は赤字です。ROE、ROAもマイナスであり、財務状況は厳しいと言えます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 0.00%
- 1株配当 (会社予想): 0.00円
現時点では無配です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は変動が激しく、上昇と下落を繰り返しています。信用買い残が多く、今後の株価動向に注意が必要です。
11. 総評
ツバキ・ナカシマは、精密鋼球・ローラーを主力とする機械部品メーカーです。PBRは割安ですが、業績は低迷しており、当期純利益は赤字です。株価は直近で上昇と下落を繰り返しており、今後の業績改善と株価の動向に注目する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6464 |
| 企業名 | ツバキ・ナカシマ |
| URL | http://www.tsubaki-nakashima.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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