1. 企業情報
- 事業内容
ツバキ・ナカシマは、精密鋼球や精密ローラー、ボールネジなどの機械部品を製造・販売するメーカーです。主力製品はベアリング用の精密鋼球やローラーであり、これらは家電、産業機械、自動車、医療機器、半導体製造装置、風力発電など幅広い分野で使用されています。また、産業用送風機や医療・衛生機器向けの特殊部品も展開しています。
1939年設立、大阪市に本社を置き、グローバルに事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性
精密鋼球・ローラー分野で国内外に高いシェアを持つとされます。高精度・高品質が求められる分野で長年の実績と技術力を有し、特にベアリング業界や産業機械分野での信頼性が強みです。
– 課題
近年は中国や東南アジアの新興メーカーとの価格競争が激化。加えて、顧客業界（自動車・半導体・風力発電等）の景気変動や設備投資動向に業績が左右されやすい構造です。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略
「グローバル精密部品メーカーとして、持続的成長と収益性向上を目指す」ことを掲げています。
– 中期経営計画の施策例
– 既存主力事業（精密鋼球・ローラー）の生産効率化とコスト競争力強化
– EV・再生可能エネルギー・半導体分野向けの高付加価値製品の拡充
– 医療・衛生機器向け製品の開発強化
– グローバル生産体制の最適化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
主に産業用機械・自動車・家電・医療機器メーカー向けのBtoB取引が中心。景気や設備投資動向に影響を受けやすいですが、幅広い産業への納入実績を持つことでリスク分散を図っています。
– 市場ニーズへの適応力
EV化や再生可能エネルギー分野の成長に合わせた新製品開発、医療機器分野への進出など、時代の変化に対応する姿勢がみられます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向・独自性
高精度な鋼球・セラミックボールの製造技術が強み。特に半導体製造装置や風力発電向けの高耐久・高精度部品の開発に注力。
– 収益を牽引する製品・サービス
ベアリング用精密鋼球・ローラー、ボールネジが主力。近年はEV・半導体・再生可能エネルギー分野向け製品の比重が増加傾向。
6. 株価の評価
- PBR（実績）: 0.26倍（業界平均1.4倍を大きく下回る）
- EPS（会社予想）: -20.08（赤字予想）
- BPS（実績）: 1,432.88円
- 株価/BPS: 371円 ÷ 1,432.88円 ≒ 0.26倍
- PER: 赤字予想のため算出不可
- 評価
純資産価値に対して大きく割安な水準ですが、業績の赤字継続が株価低迷の要因と考えられます。
7. テクニカル分析
- 株価推移
- 年初来高値: 490円、年初来安値: 319円
- 直近株価: 371円（5/22終値）
- 50日移動平均: 401.54円、200日移動平均: 528.78円
- 直近10日間は下落傾向（415円→372円）、移動平均線を下回る水準で推移
- 現在の株価位置
年初来安値圏に近く、過去1年で大きく下落しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高
2021年: 679億円 → 2022年: 790億円 → 2023年: 770億円 → 2024年: 759億円（減少傾向）
– 営業利益
2021年: 58億円 → 2022年: -90億円 → 2023年: 50億円 → 2024年: 8億円（大幅減少）
– 純利益
2021年: 36億円 → 2022年: -90億円 → 2023年: -13億円 → 2024年: 9億円（黒字転換も低水準）
– ROE/ROA
ROE: 1.58%、ROA: -0.09%（収益性は低い）
– キャッシュフロー
営業CFは安定して黒字、フリーCFも黒字維持
– 自己資本比率
35.2%（財務健全性は一定水準だが、借入依存度はやや高い）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り
会社予想では0円（配当未定または無配）、一方で過去の実績やデータ上は年25円（利回り6.65%）の記載あり。直近は配当政策が不透明。
– 配当性向
1,937.98%（利益水準に対して配当負担が極めて高い）
– 自社株買い
自己株式保有割合4.17%、株主還元策として一定の自社株取得実績あり。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動傾向
直近1年で52.64%下落、直近10日間も下落基調。出来高は平均的で流動性は一定水準を維持。
– 信用取引動向
信用買残は減少傾向、信用倍率は8.51倍と買い残が多い状況。
– 投資家関心
機関投資家の保有比率は22.56%、個人・従業員持株会も一定割合を保有。
11. 総評
ツバキ・ナカシマは精密鋼球・ローラー分野で高い技術力とシェアを持つ老舗メーカーです。近年は主力分野の競争激化や顧客業界の変動により業績が伸び悩み、株価も大きく下落しています。財務面では自己資本比率は一定水準を維持しつつも、収益性や成長性に課題がみられます。配当政策も現時点では不透明です。今後はEV・再生可能エネルギー・半導体・医療機器向けなど新分野への展開や、収益性回復が注目されます。
> ※本レポートは情報提供を目的とし、投資判断を目的としたものではありません。
企業情報
| 銘柄コード | 6464 |
| 企業名 | ツバキ・ナカシマ |
| URL | http://www.tsubaki-nakashima.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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