1. 企業情報
- 企業名:椿本興業株式会社(Tsubakimoto Kogyo Co., Ltd.)
- 設立:1938年1月10日(創業1916年)
- 所在地:大阪市北区梅田3-3-20
- 従業員数:798人
- 事業内容:
- 機械・設備・部品・アクセサリーの販売
- 主力は動力伝達製品(モーションコントローラー、モーター、チェーン、ベルト、減速機、クラッチ等)
- 産業用設備、FA(ファクトリーオートメーション)関連、センシング技術、IoT/AI関連製品も展開
- 住宅・素材・食品・化学・自動車・物流・環境・鉄道・航空機など多様な産業向けに供給
- 連結事業構成:動伝49%、設備装置40%、産業資材10%、海外売上比率12%(2024年3月期)
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分:機械商社(卸売業)
- ポジション:中堅機械商社として、動力伝達機器・FA関連機器に強み
- 競争優位性:
- 多様な産業分野への販売網
- FA・自動化、省力化設備の拡充による付加価値提案力
- センシング・IoT/AI技術の導入による差別化
- 課題:
- 中国・ASEANの景気減速による海外事業の成長鈍化
- 競合他社との価格・サービス競争
- 顧客の設備投資動向に業績が左右されやすい
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン:ROE10%水準の維持、年間売上高1,000億円超を目標
- 中期経営計画の施策:
- 自動化・省力化分野の拡販
- 環境関連機器の強化
- 顧客ニーズに即した提案営業の推進
- 政策保有株式の縮減、自己株取得による資本効率向上
- 重点分野:
- 省力化設備、FA・センシング技術、環境機器
- 海外展開(中国、ASEAN)も引き続き注力
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 機械・設備の販売によるストック型・フロー型収益
- 顧客の省人化・省力化ニーズの高まりに対応
- 市場ニーズへの適応力:
- 自動化・FA化のトレンドに乗り、提案型営業を強化
- IoT/AI技術の活用による付加価値向上
- 環境対応製品の拡充
- リスク:
- 景気変動や設備投資サイクルの影響を受けやすい
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向:
- FA・センシング・IoT/AI技術の導入
- 産業用ロボットや自動搬送装置の拡充
- 独自性:
- 幅広い産業分野への対応力と、メーカー機能を持たない商社としての柔軟な提案力
- 収益を牽引する主力製品:
- 動力伝達機器(チェーン、モーター、減速機等)
- FA関連装置、センシング機器
- 省力化設備、環境関連機器
6. 株価の評価
- 株価:2,229円(2025/5/23終値)
- 予想EPS:264.16円
- 予想PER:8.44倍(業界平均12.1倍)
- 実績BPS:2,382.17円
- 実績PBR:0.94倍(業界平均1.0倍)
- 配当利回り(予想):3.59%
- 評価:
- 業界平均と比較してPER・PBRともに割安水準
- 配当利回りも市場平均を上回る
7. テクニカル分析
- 年初来高値:2,365円
- 年初来安値:1,860円
- 直近株価(2,229円)は高値圏と安値圏の中間付近
- 移動平均線:
- 50日:2,149.68円
- 200日:1,998.68円
- 現在値は両移動平均線を上回り、上昇トレンドを維持
- 直近10日間の値動き:
- 2,200円台前半での推移が続き、ややもみ合い
- 出来高は安定
8. 財務諸表分析
- 売上高:124,323百万円(前年比9.5%増)
- 営業利益:6,021百万円(前年比15.1%増)
- 経常利益:6,513百万円(前年比16.8%増)
- 純利益:4,691百万円(前年比17.3%増)
- 営業利益率:4.8%
- ROE:11.19%
- ROA:3.85%
- 自己資本比率:43.4%
- キャッシュフロー:
- 営業CF:3,590百万円
- フリーCF:2,890百万円
- 過去数年の傾向:
- 売上・利益ともに安定した成長
- ROEも10%超を維持
- 財務健全性も良好
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績:
- 年間配当:80円(うち特別配当10円)
- 株式分割後の実質増配
- 配当利回り:3.59%(予想)
- 配当性向:27.67%
- 自社株買い:
- 2024年11月に自己株式45万株取得
- 政策保有株式の縮減も実施
- 株主還元姿勢:
- 安定配当・増配志向
- 資本効率向上のための自社株買い
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム:
- 直近は2,200円台前半でもみ合い
- 50日・200日移動平均を上回り、上昇トレンド継続
- 信用取引動向:
- 信用買残増加(22,100株、前週比+11,000株)
- 信用倍率6.91倍と買い長
- 投資家関心:
- 配当利回りや安定成長を評価する中長期投資家が中心
- 機関投資家・事業会社の大口保有も目立つ
11. 総評
椿本興業は、動力伝達機器やFA関連機器を主力とする中堅機械商社であり、幅広い産業分野への販売網と、FA・センシング・IoT/AI技術の導入による提案力が強みです。近年は自動化・省力化や環境対応製品の拡充により、売上・利益ともに過去最高を更新。財務基盤も堅固で、ROEは10%超、自己資本比率も40%台を維持しています。
株価は業界平均と比べてPER・PBRともに割安で、配当利回りも高め。自社株買いや増配など株主還元にも積極的です。直近の株価は上昇トレンドを維持しつつも、2,200円台前半でもみ合いが続いています。今後も自動化・省力化ニーズの高まりを背景に、安定した成長が期待される一方、景気や設備投資動向、海外事業の成長鈍化には注意が必要です。
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企業情報
銘柄コード | 8052 |
企業名 | 椿本興業 |
URL | http://www.tsubaki.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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