1. 企業情報
- 企業名: 丸運株式会社
- 概要: 丸運は日本の物流サービスを提供する企業で、国際物流、エネルギー輸送、貨物輸送、テクノサポートなど多岐にわたるサービスを提供している。ENEOSHD系であり、石油や化成品の輸送に強みを持つ。
- 事業内容: 国際物流サービス、エネルギー輸送、貨物輸送、テクノサポートなど。
- 設立年月日: 1938年12月17日
- 代表者名: 中村 正幸
- 従業員数: 2,157人
- 住所: 〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町7-2 ぺんてるビル
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 運輸・物流
- 33業種区分: 陸運業
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 石油や化成品の輸送、特定荷主との長期契約による安定収益。
- 課題: 物流業界の厳しい状況（ウクライナ侵攻、円安、燃料費高騰、人手不足など）への対応。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョン: 「2030丸運グループ長期ビジョン」に基づき、営業収益600億円以上、経常利益20億円以上を目指す。
- 中期経営計画の具体的な施策:
- 2023年度を初年度とする第4次中期経営計画を策定。
- 新規顧客開拓と既存顧客の深耕を追求（営業開発部設置）。
- ベトナムのSAO NAM INTERNATIONAL SERVICE & TRADING JOINT STOCK COMPANYと資本業務提携。
- 有限会社中村運輸機工の全株式を取得。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 多様な物流サービスを提供し、特定荷主との長期契約による安定収益。
- 市場ニーズの変化への適応力: 物流関連二法の改正に対応し、新規顧客開拓と既存顧客の深耕を推進。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 技術革新に関する詳細は不明。
- 収益を牽引している製品やサービス: 石油や化成品の輸送、貨物輸送サービス。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 23.20
- BPS（実績）: 879.90
- PER（会社予想）: 16.81倍
- PBR（実績）: 0.44倍
- 現在の株価との比較: 株価390円に対して、BPS879.90円は高く、PER16.81倍は業界平均PER8.1倍より高め。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は390円から425円の間で変動しており、50日移動平均線416.90円、200日移動平均線455.45円を下回っている。
- 高値圏か安値圏か: 現在の株価は50日移動平均線と200日移動平均線より低いため、安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 461億45百万円（+2.6%）
- 営業利益: 12億66百万円（+148.6%）
- 経常利益: 14億1百万円（+98.9%）
- 純利益: 11億16百万円（+168.1%）
- ROE（実績）: 4.45%
- 自己資本比率（実績）: 68.9%
- キャッシュフロー: 営業CF32億53百万円、投資CF-17億28百万円、財務CF-12億96百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.08%
- 1株配当（会社予想）: 12.00円
- 配当性向: 36.06%
- 自社株買い: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で390円から425円の間で変動。
- 株価への影響を与える要因: 物流業界の厳しい状況、中国経済の成長鈍化、米中貿易摩擦、米国の関税政策、物流2024年問題。
11. 総評
丸運は石油や化成品の輸送に強みを持つ物流サービスを提供する企業で、特定荷主との長期契約による安定収益を特徴としている。中期経営計画では営業収益600億円以上、経常利益20億円以上を目指しており、新規顧客開拓と既存顧客の深耕を推進している。しかし、物流業界の厳しい状況や外部環境の不確実性は株価に影響を与える可能性がある。現在の株価は安値圏に位置しており、テクニカル分析から見ると上昇の可能性があるが、業界の厳しい状況を考慮すると投資判断には慎重を期す必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 9067 |
| 企業名 | 丸運 |
| URL | http://www.maruwn.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 陸運業 |
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