1. 企業情報
- 事業内容: カレー専門店「CoCo壱番屋」を主力とする外食チェーンを展開。フランチャイズ(FC)を主体とし、国内外で店舗網を拡大。パスタ専門店「Pasta de CoCo」など新業態も展開。ハウス食品の子会社。
- 特徴: カレー専門店として国内トップクラスのシェアを誇り、海外展開を積極的に推進。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: カレー専門店として国内で高いブランド力と知名度を確立。FC展開による効率的な店舗運営が強み。
- 競争優位性: 独自のカレーソースと豊富なトッピングによるメニューの多様性、顧客ニーズへの柔軟な対応。
- 課題: 食材価格の高騰や人件費上昇などのコスト増、外食産業全体の競争激化。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 第8次中期経営計画(2025年2月期~2027年2月期)に基づき、店舗数の拡大、既存店の収益力向上、海外事業の成長加速を目指す。
- 重点分野:
- 国内既存店の売上向上(メニュー改定、プロモーション強化)。
- 海外店舗の積極的な出店(特にアジア地域)。
- 新業態の開発と展開。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進による業務効率化。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: FCからのロイヤリティ収入が安定的な収益基盤。
- 市場ニーズへの適応力: メニューの多様性、テイクアウトやデリバリーサービスの拡充、顧客ニーズへの迅速な対応。
- リスク: 食材価格変動、人件費上昇、競合激化、消費者の外食離れ。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 特筆すべき技術革新に関する情報はなし。
- 主力製品: 「CoCo壱番屋」のカレーライス。
6. 株価の評価
- 株価: 909.0円(2025年5月27日終値)
- PER(会社予想): 43.96倍(業界平均: 21.3)
- PBR(実績): 4.53倍(業界平均: 1.8)
- EPS(会社予想): 20.68円
- BPS(実績): 200.88円
- 評価: PER、PBRともに業界平均を上回っており、割高感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、900円台で推移しており、5月20日には930円台まで上昇。
- 52週: 52週高値1,154円、52週安値865円。
- 移動平均線: 50日移動平均線943.96円、200日移動平均線991.38円。
- 判断: 株価は50日、200日移動平均線を下回っており、下落傾向にある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で579億円、前期比10.6%増と堅調に推移。
- 営業利益: 過去12ヶ月で49億円、前期比4.5%増。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で31.7億円、前期比18.1%増と大幅増益。
- ROE(実績): 10.07%
- ROA(過去12か月): 6.80%
- 自己資本比率(実績): 68.8%と財務体質は良好。
- 評価: 売上高、利益ともに増加傾向にあり、収益性は改善。自己資本比率も高く、財務基盤は安定。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(会社予想): 1.76%
- 1株配当(会社予想): 16.00円
- 配当性向: 80.48%
- 株主還元策: 配当を実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間は、900円台で小幅な値動き。
- 信用取引: 信用買残は増加傾向、信用倍率は2.53倍とやや高め。
- 株価への影響要因: 業績、店舗展開、原材料価格、人件費、競合他社の動向、インバウンド需要。
11. 総評
壱番屋は、カレー専門店「CoCo壱番屋」を主力とし、安定した収益基盤を持つ。売上高、利益ともに増加傾向にあり、財務体質も良好。株価はPER、PBRともに割高感がある。テクニカル面では、下落傾向。今後の成長には、海外展開の加速や、コスト管理が重要となる。
企業情報
銘柄コード | 7630 |
企業名 | 壱番屋 |
URL | http://www.ichibanya.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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