1. 企業情報

企業名: 永大産業株式会社 (Eidai Co.,Ltd.)
概要: 住宅用建材および木質ボードの主要製造販売業者。複合フローリング材で国内首位級。水回り製品、キッチン、バスルーム製品、内装ドア、収納ユニット、木質ボード、太陽光発電事業など多角化を進めている。

事業内容:

  • 住宅資材事業: フローリング、階段セット、室内ドア、収納等
  • 木質ボード事業: 素材パーティクルボード、化粧パーティクルボード
  • その他事業: 不動産有効活用事業、太陽光発電事業

設立年月日: 1946年7月29日
代表者名: 枝園 統博
本社所在地: 〒559-8658 大阪市住之江区平林南2-10-60
従業員数: 1,472人

2. 業界のポジションと市場シェア

業界内での競争優位性:

  • 複合フローリング材で国内首位級
  • 多角化戦略により、不動産有効活用事業、太陽光発電事業にも進出

課題:

  • 住宅市場の低迷による売上減少
  • 木質ボード事業の収益改善の遅れ

3. 経営戦略と重点分野

経営陣のビジョンと戦略:

  • 住宅資材事業のブランド認知度向上(Skismブランドの販売拡大、新製品開発)
  • 木質ボード事業の収益改善(新規販売先の開拓、新たな用途開発)
  • 中期経営計画「EIDAI Advance Plan 2026」の達成に向けた施策実施

中期経営計画の具体的な施策:

  • 住宅資材事業の販売拡大と新製品開発
  • 木質ボード事業の収益改善と新規販売先の開拓
  • 太陽光発電事業の拡大

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデルと市場ニーズへの適応力:

  • 住宅資材事業は住宅市場の変動に影響されるが、多角化によりリスク分散
  • 木質ボード事業の収益改善に向けた取り組みが進行中

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向と独自性:

  • 木質ボード事業における新たな用途開発
  • 複合フローリング材の技術革新

収益を牽引する製品やサービス:

  • 複合フローリング材
  • 水回り製品(キッチン、バスルーム製品)

6. 株価の評価

株価とEPSの比較:

  • 株価: 218.0円
  • EPS(会社予想): 11.31円
  • PER(会社予想): 19.27倍

株価評価:

  • 業界平均PER: 10.0倍
  • 業界平均PBR: 0.5倍
  • 現在の株価はPERベースでは割高感があるが、成長性と多角化戦略を考慮すると一定の価値があると評価できる。

7. テクニカル分析

株価推移:

  • 直近10日間の株価は216円~224円の範囲で推移
  • 50日移動平均線: 214.86円
  • 200日移動平均線: 214.71円

高値圏か安値圏:

  • 現在の株価は50日および200日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇傾向にあるとみられる。

8. 財務諸表分析

主要財務指標:

  • 売上高(過去12か月): 71.2B円
  • 営業利益(過去12か月): 368百万円
  • 純利益(過去12か月): -29百万円
  • ROE(過去12か月): -2.02%
  • 自己資本比率(過去12か月): 49.9%

過去数年分の傾向:

  • 売上高は増加傾向
  • 営業利益は変動が大きいが、2024年3月期は営業損失
  • 純利益は赤字が続いている

9. 株主還元と配当方針

配当利回りと配当性向:

  • 配当利回り(会社予想): 4.59%
  • 配当性向: 16.26%

株主還元策:

  • 中間配当: 5.00円
  • 期末配当: 5.00円
  • 年間配当予想: 10.00円

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近変動傾向:

  • 直近10日間で株価は216円~224円の範囲で推移
  • 出来高は平均よりやや高い

株価への影響を与える要因:

  • 住宅市場の低迷
  • 木質ボード事業の収益改善の遅れ
  • 多角化戦略の進展

11. 総評

各分析結果のまとめと全体的な見解:

  • 永大産業は住宅資材市場で高いシェアを持ち、多角化によりリスク分散を図っている。
  • 経営陣は積極的なブランド拡大と収益改善策を推進しているが、住宅市場の低迷と木質ボード事業の課題は改善が遅れており、業績に影響を与えている。
  • 株価はPERベースでは割高感があるが、成長性と多角化戦略を考慮すると一定の価値があると評価できる。
  • テクニカル分析では、株価は上昇傾向にあるとみられる。
  • 財務面では売上高は増加傾向だが、営業利益と純利益は赤字が続いている。
  • 株主還元は安定しており、配当利回りも業界平均を上回っている。
  • 株価モメンタムは安定しており、投資家関心は高まっている。

全体的な見解:

永大産業は住宅資材市場で高い競争力を持つ一方で、市場の低迷と事業の課題により業績は不安定である。しかし、多角化戦略と株主還元の観点から投資価値は高いと評価できる。


企業情報

銘柄コード 7822
企業名 永大産業
URL http://www.eidai.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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