1. 企業情報
鎌倉新書は、終活関連の情報サービスを提供する企業です。主な事業は、葬儀、お墓、仏壇などの情報を提供するポータルサイトの運営です。近年では、相続や介護といった分野にも事業領域を拡大しています。収益は、ポータルサイトへの掲載料や広告収入が中心です。
2. 業界のポジションと市場シェア
鎌倉新書は、終活関連の情報サービスを提供する企業として、一定の地位を確立しています。高齢化が進む日本において、終活市場は成長が見込まれる分野であり、同社は市場のニーズに応える形で事業を展開しています。競合他社との差別化や、更なる市場シェア拡大が今後の課題となります。
3. 経営戦略と重点分野
鎌倉新書の経営戦略は、終活関連サービスの拡充と、事業領域の拡大に重点を置いています。具体的には、相続や介護といった周辺分野への進出を通じて、顧客のニーズに応えるサービスを提供し、事業規模の拡大を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
鎌倉新書の事業モデルは、インターネットを活用した情報提供サービスであり、市場ニーズへの対応力は高いと考えられます。高齢化社会の進展に伴い、終活に関する需要は増加傾向にあり、同社の事業は持続可能性が高いと言えます。ただし、競合の出現や、インターネット広告市場の変化など、外部環境の変化への対応が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
鎌倉新書は、インターネットを活用した情報提供サービスを提供しており、技術革新よりも、サービスの質の向上や、顧客ニーズへの対応が重要となります。主力製品は、葬儀、お墓、仏壇などの情報を提供するポータルサイトであり、これらのサイトへのアクセス数増加や、顧客満足度の向上が収益拡大の鍵となります。
6. 株価の評価
- 株価: 465.0円 (2025年5月28日終値)
- PER（会社予想）: 22.39倍 (業界平均: 17.0)
- PBR（実績）: 4.67倍 (業界平均: 1.8)
- EPS（会社予想）: 20.77円
- BPS（実績）: 99.50円
- 配当利回り（会社予想）: 4.30%
PERは業界平均よりも高く、割高感があります。PBRも業界平均より高く、割高と判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、460円～474円の範囲で推移しており、50日移動平均線（461.40円）を下回っています。200日移動平均線（494.52円）も下回っており、弱気相場を示唆しています。年初来高値は568円、年初来安値は382円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で7,061百万円と、前期比で増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で910百万円と、増益傾向です。営業利益率は16.46%と高い水準を維持しています。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で687百万円と、増益傾向です。
- ROE（実績）: 20.09%と高い水準です。
- 自己資本比率（実績）: 68.5%と財務体質は良好です。
売上高、利益ともに増加しており、業績は好調です。ROEも高く、効率的な経営が行われています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.30%
- 1株配当（会社予想）: 20.00円
- 配当性向: 107.87%
高い配当利回りは魅力的ですが、配当性向が100%を超えている点は注意が必要です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、下落傾向にあります。信用買残は多く、信用倍率は10.72倍と高い水準です。
株価への影響を与える要因としては、業績動向、終活市場の動向、競合他社の動向などが挙げられます。
11. 総評
鎌倉新書は、終活関連の情報サービスを提供する企業として、高齢化社会の進展を背景に、成長の可能性を秘めています。業績は好調で、財務体質も良好です。高い配当利回りも魅力的です。
ただし、PERやPBRは割高感があり、株価は下落傾向にあります。配当性向が高い点も注意が必要です。
投資を検討する際には、株価の動向を注視し、割高感が解消されるのを待つか、長期的な視点で企業の成長性を見極める必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6184 |
| 企業名 | 鎌倉新書 |
| URL | http://www.kamakura-net.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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