1. 企業情報
企業名: Mipox Corporation
概要: Mipoxは研磨製品を日本国内および海外で提供する企業です。製品には研磨フィルム、研磨紙や布、機能性フィルム、液体研磨剤、ファイバーディスク、研磨用非織布、フラップホイール、ダイヤモンド、研磨用ダイヤモンドペレット、洗浄剤/潤滑剤、研磨機、検査機器、洗浄製品、VARIO製品、3Dプリント物品、反射材料などがあります。また、品質測定、受託研磨、研究開発、コンサルティングサービスも提供しています。主な製品はハードディスク、光ファイバーおよびコネクタ、液晶パネルディスプレイ、半導体、複合半導体、サンプルおよびシャフト研磨、自動車およびその修理、ホップ材料および鉄棒、3Dプリント構造、その他の表面処理および研磨、プリント回路基板、建築、木材および仕上げ金具、航空機、造船、石およびガラスに使用されています。創業は1925年で、本社は栃木県鹿沼市にあります。2013年8月に社名を日本マイクロコーティング株式会社からMipox Corporationへ変更しました。
事業内容:
- 連結事業：製品81、受託19
- 海外事業：40（2024年3月）
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 建設・資材
33業種区分: ガラス・土石製品
Industry: Specialty Chemicals
Sector: Basic Materials
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
Mipoxは研磨製品の分野で高い技術力を持ち、特に精密研磨フィルムと液体研磨剤において市場で優位に立っています。これらの製品は半導体やディスプレイ産業に不可欠であり、Mipoxの技術力はこれらの市場で高い評価を得ています。しかし、競争は激しく、新興企業や海外メーカーとの競争に直面しています。また、市場の需要変動や原材料価格の上昇も課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
渡邉淳社長は、技術革新と市場拡大を重点に掲げています。特に、研磨技術の進化と新製品の開発により、市場シェアを拡大し、収益性を向上させることを目標としています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 研磨技術の革新と新製品開発
- 海外市場への進出と既存市場でのシェア拡大
- コスト削減と効率化の推進
- 研究開発への投資強化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
Mipoxの収益モデルは主に製品販売とサービス提供に基づいています。市場ニーズの変化に対応するため、研磨技術の革新と新製品開発に力を入れています。また、3Dプリントや自動車産業など新興市場への進出も計画しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
Mipoxは研磨技術において高い技術力を持ち、特に精密研磨フィルムと液体研磨剤の開発に注力しています。これらの技術は半導体やディスプレイ産業に不可欠であり、Mipoxの技術革新は市場で高い評価を得ています。
収益を牽引している製品やサービス:
精密研磨フィルムと液体研磨剤が主力製品です。これらの製品は半導体やディスプレイ産業に不可欠であり、Mipoxの収益の大部分を占めています。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 49.16
- BPS（実績）: 594.38
- PER（会社予想）: 10.25倍
現在の株価（504円）と比較すると、PERは10.25倍となり、業界平均PER（7.3倍）より高めです。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価推移を見ると、株価は500円台で推移しており、50-Day Moving Average（510.54円）より低く、200-Day Moving Average（632.90円）より低い水準です。また、52 Week High（838円）から52 Week Low（391円）のレンジ内で推移しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 111.7億円
- 利益（過去12か月）: 9.11億円
- キャッシュフロー（過去12か月）: 1.6億円
- ROE（過去12か月）: 11.43%
- ROA（過去12か月）: 3.69%
過去数年分の比較では、売上と利益は増加傾向にありますが、2024年3月期は営業損失となりました。キャッシュフローは健全です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.98%
- 1株配当（会社予想）: 10円
- 配当性向: 0.00%（前年比）
配当性向は0%となっており、配当を行っていません。
自社株買いなどの株主還元策:
2025年3月期の決算短信で自己株式の取得割合が訂正され、3.47%となりました。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は500円台で推移しており、上昇・下降の大きな変動は見られません。
株価への影響を与える要因:
主要な要因としては、技術革新による新製品の開発、海外市場への進出、原材料価格の上昇などが挙げられます。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
Mipoxは研磨技術において高い技術力を持ち、精密研磨フィルムと液体研磨剤の主要サプライヤーとして市場で優位に立っています。しかし、競争は激しく、市場の需要変動や原材料価格の上昇にも直面しています。経営戦略は技術革新と新製品開発に重点を置いており、中期計画では海外市場への進出も計画しています。財務面では、売上と利益は増加傾向にありますが、2024年3月期は営業損失となりました。株価は500円台で推移しており、短期的には上昇・下降の大きな変動は見られません。全体的な見解としては、技術革新と新製品開発による収益の増加が見込まれる一方で、競争圧力と市場の不確実性に注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5381 |
| 企業名 | Mipox |
| URL | http://www.mipox.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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