1. 企業情報
企業名: パピレス株式会社
概要: パピレスは日本の電子書籍販売およびレンタルサービスを主力事業とする企業です。電子書籍の販売・配信、電子コミックのレンタルサービス「Renta!」の運営、次世代コンテンツの開発・制作、e-bookエージェンシーの運営を行っています。
事業内容: 主に電子書籍の販売とレンタルサービスを提供しています。
設立年月日: 1995年3月31日
代表者名: 松井康子
住所: 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル
市場区分: スタンダード(内国株式)
業種区分: 情報・通信業
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 電子書籍市場における先駆者であり、豊富なコンテンツライブラリと強力な顧客基盤を有しています。
課題: 競争激化による収益圧縮、コンテンツ仕入コストや広告宣伝費の増加、ターゲティング広告規制の強化による広告効率の低下など。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略: 電子書籍事業の拡大とコンテンツIP制作事業の強化を目指しています。特に、独占販売作品の配信強化、オリジナルコンテンツの増産、アプリの提供、ユーザビリティの向上などの施策を実施しています。
中期経営計画: 電子書籍事業における会員数拡大、コンテンツの拡充、アプリの提供、ユーザー体験の向上、新規コンテンツIPの開発など。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 電子書籍の販売・レンタルによる収益モデル。
市場ニーズへの適応力: コンテンツの拡充、アプリの提供、ユーザー体験の向上などを通じて市場ニーズに適応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 次世代コンテンツの開発・制作に注力。
主力製品: 電子コミック、電子書籍、オリジナルコンテンツ。
6. 株価の評価
EPS(会社予想): 25.44
BPS(実績): 1,031.52
PER(会社予想): 34.83倍
PBR(実績): 0.86倍
現在の株価との比較: 株価は885円で、BPS 1,031.52に対するPERは34.83倍と高めに評価されている。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は880円から887円の間で推移しており、安値圏から高値圏を揺れ動いています。
移動平均線: 50日移動平均線は875.10円、200日移動平均線は927.87円。現在の株価は200日移動平均線より上にある。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標:
- 売上(過去12か月): 15.77B
- 利益(過去12か月): -164M
- キャッシュフロー(直近四半期): 10.08B
- ROE(過去12か月): -2.29%
- ROA(過去12か月): -1.42%
過去数年分の傾向: 売上高は減少傾向にあり、利益も赤字となっています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り(会社予想): 1.13%
1株配当(会社予想): 10.00円
配当性向: 45.64%
自社株買い: 自己株式保有数は410,800株
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は880円から887円の間で推移しており、安定したレンジ内で推移しています。
株価への影響を与える要因: 業績の悪化、競争環境の変化、広告規制の強化など。
11. 総評
各分析結果のまとめ: パピレスは電子書籍市場における先駆者であり、豊富なコンテンツライブラリと強力な顧客基盤を有しています。しかし、競争激化による収益圧縮や広告規制の強化などにより、業績は低迷しています。経営陣は電子書籍事業の拡大とコンテンツIP制作事業の強化を目指していますが、市場環境の厳しさは投資家に慎重な姿勢を促しています。株価はBPS 1,031.52に対するPER 34.83倍と高めに評価されており、投資判断には慎重を期す必要があります。
全体的な見解: パピレスは電子書籍市場における重要なプレーヤーですが、競争環境の厳しさと業績の低迷が投資家に懸念を抱かせています。中長期的には事業モデルの持続可能性と経営陣の戦略が鍵を握ります。現在の株価評価は高めであり、投資判断には慎重を期す必要があります。
企業情報
銘柄コード | 3641 |
企業名 | パピレス |
URL | http://www.papy.co.jp/info/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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