1. 企業情報
- 企業名：株式会社東和銀行
- 設立：1942年9月30日（創業1917年）
- 所在地：群馬県前橋市
- 従業員数：1,250人
- 事業内容：群馬県を中心に埼玉県、東京都へも展開する第二地方銀行。預金・融資・為替・クレジットカードなどの銀行業務を提供。中小企業向け融資が主力で、住宅・消費者ローンにも注力。栃木銀行、筑波銀行との連携や、SBIホールディングスとの資本業務提携も進めている。2024年に公的資金を完済。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション：群馬県内第2位の地銀。埼玉・東京にも営業基盤を拡大中。
- 競争優位性：地域密着型の営業と中小企業向け融資に強み。SBI地銀HDとの連携によるデジタル化推進や他地銀との協業も特徴。
- 課題：人口減少など地域経済の縮小、低金利環境、競合他行との差別化が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン：「TOWA Future Plan I」に基づき、地域社会・顧客・ステークホルダーの持続的発展と企業価値向上を目指す。
- 重点施策：
- 顧客応援活動の強化・深化
- ビジネスモデルを支える態勢強化
- ローコスト・オペレーションの確立
- 責任ある経営体制の確立
- 中期計画：2026年3月期に経常利益30億円、純利益30億円を目標。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル：中小企業向け融資（貸出金の53%）、住宅・消費者向け融資（23%）、有価証券運用（資産の23%）など。
- 適応力：SBIグループとの連携やデジタル化推進による新サービス展開、地域経済の変化に対応した営業体制強化。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向：SBI地銀HDとの提携によるデジタルバンキング強化、業務効率化推進。
- 主力サービス：中小企業向け融資、住宅ローン、個人向けサービス。地域密着型の金融コンサルティングも提供。
6. 株価の評価
- PER（予想）：8.69倍（業界平均10.7倍より低い）
- PBR（実績）：0.29倍（業界平均0.4倍より低い）
- EPS（予想）：81.61円
- BPS（実績）：2,458.71円
- 株価：709円
- 評価：PER・PBRともに業界平均を下回る水準。BPSと比較して株価はかなり割安な水準に位置。
7. テクニカル分析
- 年初来高値：738円
- 年初来安値：490円
- 直近株価推移：5月21日に年初来高値を記録後はやや調整傾向。現在値（709円）は高値圏寄りだが、直近10日間は700円前後で推移し、やや上昇基調。
- 移動平均線：50日・200日移動平均線（約629円・626円）を大きく上回っており、トレンドは強め。
8. 財務諸表分析
- 売上高（経常収益）：37,815百万円（前年比+10.7%）
- 経常利益：6,389百万円（前年比+47.3%）
- 純利益：4,520百万円（前年比+28.0%）
- ROE：4.34%（実績）
- ROA：0.19%
- 自己資本比率：9.75%（国内基準）、連結ベース3.7%（やや低水準）
- キャッシュフロー：営業キャッシュフローはマイナス（-186億円）、資金繰りに注意が必要。
- 利益成長：2023-2025年にかけて増収増益傾向が続く。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績：2024年・2025年・2026年3月期ともに35円（2024年は記念配当含む）
- 配当利回り：4.94%（予想）、過去5年平均6.05%
- 配当性向：30.97%
- 自社株買い：実施実績あり
- 方針：安定配当を基本としつつ、業績や資本政策に応じて柔軟に対応。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム：直近は700円台で安定推移。年初来高値圏に近い水準。出来高も安定しており、信用買い残増加傾向。
- 投資家関心：配当利回りの高さや公的資金完済後の安定経営への期待、SBIグループとの連携強化が注目材料。
11. 総評
東和銀行は、地域密着型の第二地銀として中小企業向け融資に強みを持ち、SBIグループとの連携やデジタル化推進による成長戦略を展開しています。財務面では増収増益基調が続き、配当利回りも高水準を維持。株価指標は業界平均を下回り、割安感が見られます。今後は地域経済や金利動向、経営効率化の進展が注目されます。
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企業情報
| 銘柄コード | 8558 |
| 企業名 | 東和銀行 |
| URL | http://www.towabank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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