1. 企業情報
- 企業名: 有機合成薬品工業株式会社
- 概要: 有機合成薬品工業は、日本国内および国際的に、ファインケミカル製品の研究、開発、製造、販売を行っています。主な製品には食品添加物、医薬品、工業・農業用化学品、アミノ酸、医薬中間体、化成品、化粧品成分などがあります。同社は、契約製造を含む事業を展開しています。
- 設立年月日: 1947年11月4日
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋人形町3-10-4
- 代表者名: 松本 清一郎
- 従業員数: 不明
- 平均年齢: 42.7歳
- 平均年収: 6,290千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 高品質のアミノ酸において世界有数のシェアを持ち、ニプロ、長瀬産業との提携により事業拡大を図っています。
- 課題: グローバルな地政学リスクや世界的インフレの影響による原燃料価格の高止まりが課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョンと戦略: 持続可能な社会の実現に向けて、効果的な経営目標を定め、重要課題を克服・解決することを目指しています。
- 中期経営計画: 持続可能な社会の実現に取り組む中で、重要課題の克服・解決を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主にファインケミカル製品の製造・販売による収益モデル。
- 市場ニーズへの適応力: 化学工業におけるAI関連材料分野の成長に対応し、市場ニーズの変化に適応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 技術革新により、主力製品である高品質アミノ酸の生産を継続的に改善しています。
- 収益を牽引する製品やサービス: 高品質アミノ酸、医薬中間体、化成品、食品添加物などが主力製品です。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 27.85
- BPS（実績）: 608.38
- PER（会社予想）: 9.19倍
- 現在の株価との比較: 株価は256円で、BPS 608.38に対してPER 9.19倍となっており、業界平均PER 15.9より低い水準です。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、251円から258円の間で推移しており、200日移動平均線（263.55円）を下回る水準で推移しています。
- 高値圏か安値圏か: 現在の株価は52週高値（315円）から16.88%下落しており、安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で15.13B円、前年比7.00%増。
- 利益: 営業利益1,216百万円、経常利益1,139百万円、当期純利益896百万円。
- ROE（過去12か月）: 7.02%
- ROA（過去12か月）: 2.97%
- キャッシュフロー: 営業CF 2,143百万円、投資CF -3,248百万円、財務CF 1,496百万円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.91%
- 1株配当（会社予想）: 10.00円
- 配当性向: 17.95%
- 自社株買い: 自己株式保有率1.55%
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近変動傾向: 直近10日間で251円から258円の間で推移しており、上昇傾向にあります。
- 株価への影響を与える要因: 物価上昇、米国の通商政策、為替の動向などが影響を与えています。
11. 総評
有機合成薬品工業は、高品質アミノ酸の生産において世界有数のシェアを持ち、持続可能な社会の実現に向けて重要な取り組みを行っています。しかし、グローバルな地政学リスクや世界的インフレの影響による原燃料価格の高止まりが課題となっています。株価は安値圏に位置しており、テクニカル分析では上昇傾向にあります。財務面では、ROEとROAが健全な水準を維持しており、株主還元も積極的に行っています。中長期的な成長が見込める一方で、リスク要因も存在し、投資判断には慎重を期す必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4531 |
| 企業名 | 有機合成薬品工業 |
| URL | http://www.yuki-gosei.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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