1. 企業情報
企業名: 三菱ロジスネクスト株式会社
概要: Mitsubishi Logisnext Co., Ltd.は、フォークリフト、輸送ロボット、自動倉庫、電動車両、モノレール、その他物流機器を設計、開発、製造、販売する企業です。フォークリフト大手であり、三菱重工業からフォークリフト事業を承継し、ユニキャリアと経営統合を行って物流システムに注力しています。
事業内容:
- 国内フォークリフト他27
- 海外フォークリフト他73
設立年月日: 1937年8月4日
代表者名: 間野 裕一
従業員数: 12,133人
平均年齢: 42.1歳
平均年収: 6,710千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: フォークリフト大手としての高い技術力と豊富な製品ラインナップ。三菱重工業からの事業承継とユニキャリアとの統合により、物流システムの総合ソリューションを提供する強みがある。
- 課題: 北米でのエンジン認証遅延による影響、中国販売子会社の売却損、固定資産の減損損失などによる業績の減少。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 中期経営計画「Logisnext Transform 2026」で自己資本利益率10%以上を目指す。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 米国でのエンジン認証課題への対応
- 国内事業の受注堅調と価格適正化の効果の最大化
- 海外事業の米州での出荷停止の影響への対応と欧州・アジアの市場での堅調な推移の活用
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 多様な物流機器の提供により市場ニーズの変化に対応。特に物流システムの総合ソリューションが強み。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- フォークリフト、輸送ロボット、自動倉庫などの技術革新に注力。
収益を牽引している製品やサービス:
- フォークリフト、輸送ロボット、自動倉庫などの主力製品。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- 予想EPS: 159.38円
- 実績BPS: 1,160.02円
- 現在の株価: 2198円
- PER（会社予想）: 13.79倍
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 2234円
- 52週安値: 984円
- 現在の株価: 2198円
- 株価は52週高値から下落し、安値圏に近い。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 665.59B（前年比-8.90%）
- 営業利益: 20.766B（前年比-51.3%）
- 経常利益: 14.86B（前年比-60.3%）
- 当期純利益: 8.664B（前年比-68.5%）
- ROE（実績）: 7.21%
- ROA（実績）: 2.49%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高、利益の減少傾向が続いており、特に2024年3月期は大きく減少。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.09%
- 配当性向: 29.5%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買い: 0.11%
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に5月30日には高値2199円を記録。
株価への影響を与える要因:
- 米州でのエンジン認証遅延、中国販売子会社の売却損、固定資産の減損損失などによる業績減少の影響。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 三菱ロジスネクストはフォークリフト大手として高い技術力と豊富な製品ラインナップを持ち、物流システムの総合ソリューションを提供する強みがある。しかし、米州でのエンジン認証遅延や中国販売子会社の売却損などによる業績減少の影響を受けている。中期経営計画では自己資本利益率10%以上を目指しており、株主還元も積極的に行われている。現在の株価は52週安値に近いため、投資機会がある可能性があるが、業績の減少や世界経済の不安定性などのリスクも考慮する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 7105 |
| 企業名 | 三菱ロジスネクスト |
| URL | http://www.logisnext.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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