1. 企業情報
企業名: 南海辰村建設株式会社
概要: 南海辰村建設は日本の建設会社で、土木工事、建築工事、配管工事、電気工事、通信工事などの請負業務を手掛ける。また、仮設住宅の販売や設計、不動産の所有・販売、建設資材の販売、大規模修繕工事、汚染調査・対策、ゼロエネルギーハウスサービスなども提供している。1944年に設立され、本社は大阪市に位置する。南海電鉄グループの中堅ゼネコンである。
事業内容:
- 建設業
- 不動産業
市場区分: スタンダード（内国株式）
住所: 〒556-0011 大阪市浪速区難波中3-5-19
代表者名: 浦地 紅陽
設立年月日: 1944年6月30日
従業員数: 502人
平均年齢: 46.2歳
平均年収: 6,760千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
南海辰村建設は中堅ゼネコンとして、特に南海電鉄グループ内での建設事業において競争力を持っている。グループ内の連携が強く、受注に際しての優位性がある。一方で、建設業界全体の課題である建設資材価格の高騰や労働力不足に直面している。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
南海辰村建設は「3カ年経営計画」を掲げ、主要目標数値の達成に向けて取り組んでいる。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 建設事業の強化
- 不動産事業の拡大
- 技術革新による効率化の推進
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
南海辰村建設は多角化戦略を採用しており、建設事業と不動産事業の両方で収益を生み出している。市場ニーズの変化に対応するため、技術革新や新規事業への投資を継続している。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新により、大規模修繕工事や汚染調査・対策、ゼロエネルギーハウスサービスなどの高付加価値サービスを提供している。
収益を牽引している製品やサービス:
ゼロエネルギーハウスサービスや大規模修繕工事、汚染調査・対策などが主力製品として挙げられる。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 52.73円
- BPS（実績）: 599.78円
- PER（会社予想）: 5.77倍
- PBR（実績）: 0.51倍
現在の株価304円に対して、BPSベースでは割安評価である可能性がある。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価は302円から314円の間で推移しており、50日移動平均線と200日移動平均線ともに304.16円であることから、株価は中値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 529億45百万円（2025年3月期）
- 営業利益: 23億81百万円（2025年3月期）
- 経常利益: 23億88百万円（2025年3月期）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 17億14百万円（2025年3月期）
- ROE（実績）: 10.37%
- ROA（実績）: 4.07%
過去数年分の比較では、売上高、利益が増加傾向にある。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.97%
- 配当性向: 7.99%
安定した配当性向を維持しつつ、株主還元を継続している。
自社株買いなどの株主還元策:
自己株式の保有はわずかであり、自社株買いの情報は見当たらない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は302円から314円の間で推移しており、上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因:
業績の好調さ、技術革新による新規事業の展開、株主還元の継続などが株価に影響を与える要因である。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
南海辰村建設は中堅ゼネコンとして、南海電鉄グループ内での競争優位性を持ち、技術革新による新規事業の展開により持続可能な成長を遂げている。財務面でも健全な状態を維持しており、株価も中値圏に位置している。株主還元も継続しており、投資家からの関心も高まっている。今後の市場動向やリスク要因に注意しながら、中長期的な投資価値を見込める企業である。
企業情報
| 銘柄コード | 1850 |
| 企業名 | 南海辰村建設 |
| URL | http://www.nantatsu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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