1. 企業情報
事業内容の説明
サイボウズは、主にグループウェアや業務効率化クラウドサービスの開発・販売・運用を行うソフトウェア企業です。主力製品はノーコードで業務アプリを作成できる「kintone」、中堅・大企業向けグループウェア「Garoon」、チームメール管理の「Mailwise」、中小企業向けの「Cybozu Office」など。クラウドサービスの国内シェアが高く、特に中小規模企業向けの業務効率化ソリューションに強みがあります。
2. 業界のポジションと市場シェア
競争優位性・課題
- クラウド型グループウェア市場で国内トップクラスのシェア(契約社数68,000社、契約ユーザー340万人超)。
- ノーコード開発の「kintone」が差別化要因。
- 競合にはマイクロソフト(Microsoft 365)、Google(Google Workspace)、国内ではリコーやサイボウズの他製品も存在。
- 中小企業向けに強いが、大企業向けでは外資系大手との競争が激しい。
- 市場は拡大傾向だが、価格競争や機能面での差別化が今後の課題。
3. 経営戦略と重点分野
ビジョン・戦略
- 「チームワークあふれる社会を創る」を掲げ、企業の業務効率化と生産性向上を支援。
- 中期経営計画ではクラウドサービス拡大、海外展開、ノーコード領域の強化を重点に。
- 研究開発・広告宣伝・人材投資を積極化し、顧客基盤の拡大を目指す。
- 価格体系の見直しや新機能追加による付加価値向上も推進。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル・適応力
- サブスクリプション型のクラウドサービスが主力で、安定したストック収益構造。
- 市場のクラウド化・DX(デジタルトランスフォーメーション)需要拡大により、今後も成長余地あり。
- 顧客ニーズに応じた機能拡張・サービス追加で継続的な収益向上が期待される。
5. 技術革新と主力製品
技術開発・独自性
- ノーコード開発プラットフォーム「kintone」が主力。ユーザー自身が業務アプリを作成できる点が特徴。
- クラウドネイティブな開発体制とセキュリティ対応も強化。
- 既存製品のアップデートや新機能追加、API連携など技術革新を継続。
- 収益の中心は「kintone」だが、「Garoon」や「Cybozu Office」も安定収益源。
6. 株価の評価
- PER(会社予想): 24.69倍(業界平均23.2倍と同程度)
- PBR(実績): 12.01倍(業界平均2.3倍を大きく上回る)
- EPS(会社予想): 127.77円
- BPS(実績): 262.60円
- 株価: 3,155円
評価
- PERは業界平均並みで、成長性を織り込んだ水準。
- PBRは高く、将来の成長期待やブランド力が株価に反映されている。
- EPS・BPSから見て、現状の株価は割高感もあるが、高成長企業として評価されている。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 3,350円
- 年初来安値: 2,253円
- 現在株価: 3,155円(2025/5/30終値)
- 50日移動平均: 2,936.64円
- 200日移動平均: 2,475.82円
傾向
- 直近は高値圏で推移し、50日・200日移動平均を大きく上回る。
- 5月中旬に高値を付けた後はやや調整気味だが、依然として強いモメンタムを維持。
売上・利益・成長性
- 売上高(2024年12月期): 29,675百万円 → 前年比16.7%増
- 営業利益: 4,897百万円 → 前年比44.2%増
- 純利益: 3,555百万円 → 前年比42.9%増
- 2025年12月期第1四半期も売上高・利益ともに大幅増加(売上26.8%増、営業利益99.4%増)
収益性・効率性
- ROE(実績): 31.07%(過去12か月は36.45%)
- ROA(過去12か月): 19.34%
- 営業利益率: 30.04%(高水準)
財務安全性
- 自己資本比率: 55.2%(第1四半期は58.9%へ上昇)
- 流動比率: 1.27(やや低めだが、問題ない水準)
キャッシュフロー
- 直近四半期現金保有: 39.8億円
傾向
- 売上・利益ともに右肩上がりで成長。収益性・効率性も高い。
- 財務安全性も良好。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(予想): 1.27%
- 1株配当(予想): 40円(前年30円から増配予定)
- 配当性向: 32.40%
- 自社株買い: 自己株式保有比率12.42%(積極的な自社株取得実績あり)
方針
- 成長投資を優先しつつ、安定的な配当を実施。増配傾向。
- 自社株買いも実施し、株主還元を意識した経営。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 5月後半は高値圏で推移。出来高も安定して多い。
- 信用倍率: 14.24倍(買い残が多いが、やや整理傾向)
- 投資家構成: インサイダー保有率が高く、安定株主が多い。
- 52週騰落率: +82.37%(市場平均を大きく上回る)
影響要因
- 業績の高成長、クラウド市場拡大への期待、増配・自社株買いなどが株価を押し上げる要因。
11. 総評
サイボウズは、クラウド型グループウェア市場で高いシェアと成長性を持つ企業です。ノーコード開発の「kintone」を中心に、安定したサブスクリプション収益と高い収益性を確保しています。直近の業績は大幅増収増益で、財務安全性も良好です。株価は高値圏で推移し、PER・PBRともに業界平均を上回る水準ですが、成長期待が強く反映されています。配当も増配傾向で、株主還元策も積極的です。今後もクラウド市場拡大やDX需要の高まりを背景に、持続的な成長が見込まれます。
(本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資助言を行うものではありません。)
企業情報
銘柄コード | 4776 |
企業名 | サイボウズ |
URL | http://cybozu.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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