1. 企業情報
日本プラスト（7291）は、独立系の自動車部品メーカーです。主な事業は、エアバッグモジュールやステアリングホイールなどの安全部品、インパネやコンソールボックスなどの内装部品、外装部品の製造・販売です。日産自動車とホンダ向けが売上の大半を占めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
日本プラストは、独立系自動車部品メーカーとして、特定の顧客（日産、ホンダ）との強固な関係を築いています。エアバッグや樹脂部品を主力とし、これらの分野で一定の市場シェアを保持していると考えられます。
競争優位性: 特定の完成車メーカーとの安定的な取引関係、エアバッグや樹脂部品における技術力。
課題: 特定の顧客への依存度が高く、顧客の業績や戦略に影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 決算短信からは、具体的な経営ビジョンは明確に読み取れませんでした。
中期経営計画: 中期経営計画の具体的な内容や重点分野は、今回の情報からは不明です。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 自動車部品の製造・販売であり、自動車産業の需要に大きく左右されます。
市場ニーズの変化への適応力: 電気自動車（EV）シフトや自動運転技術の進化など、自動車業界の変革に対応していく必要があります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: エアバッグや樹脂部品に関する技術開発が中心と考えられます。
収益を牽引している製品やサービス: エアバッグモジュール、樹脂部品。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 68.67円
PER（会社予想）: 5.17倍
PBR（実績）: 0.19倍
株価: 355.0円
PERは業界平均7.3倍を下回っており、割安感があります。PBRも1倍を大きく下回っており、割安と判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、350円台で推移しており、50日移動平均線（328.72円）と200日移動平均線（349.83円）を上回っています。年初来高値370円、年初来安値265円。
8. 財務諸表分析
売上高: 2024年3月期は1242.55億円で、前期比で増加しています。
営業利益: 2024年3月期は28.11億円で、前期から改善しています。
経常利益: 2024年3月期は31.12億円で、前期から改善しています。
当期純利益: 2024年3月期は24.78億円で、前期から大幅に改善しています。
ROE（実績）: 0.17%
自己資本比率（実績）: 41.3%
直近の四半期決算（2024年4月～9月）
売上高は増加、営業利益、経常利益、純利益は減少。中国市場の減収、北米市場の減産、原材料価格の下落による販売価格の低下、賃金上昇による労務費増加などが要因。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 5.63%
1株配当（会社予想）: 20.00円
配当性向: 19.64%
高い配当利回りは魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向: 直近10日間の株価は350円台で安定的に推移しています。
株価への影響要因: 自動車業界の動向、特に日産とホンダの業績、原材料価格の変動、為替変動などが影響を与える可能性があります。
11. 総評
日本プラストは、自動車部品メーカーとして、安定した収益基盤を持っています。高い配当利回りは魅力的ですが、特定の顧客への依存度が高いこと、自動車業界の変革への対応が課題です。
割安感: PER、PBRともに割安な水準です。
株価のモメンタム: 直近の株価は安定的に推移しています。
企業情報
| 銘柄コード | 7291 |
| 企業名 | 日本プラスト |
| URL | http://www.n-plast.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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