1. 企業情報
ＡＧＳは、独立系の情報システム会社であり、ソフトウエア開発とデータセンター運用を主な事業としています。金融機関（特にりそなHD向け）や公共 sector 向けに強みを持っています。
* 事業内容:
* 情報処理サービス
* ソフトウエア開発
* その他情報サービス
* システム機器販売
* 特徴: りそなホールディングス向けに大きな売上を持つ。
2. 業界のポジションと市場シェア
ＡＧＳは、独立系情報システム会社として、特定の顧客基盤（金融機関、公共 sector）に強みを持っています。
競争が激しいIT業界において、特定の分野に特化することで一定の競争優位性を築いています。
課題としては、大手SIerとの競争や、技術革新への対応が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 決算短信からは具体的なビジョンは読み取れませんが、第一期中期経営計画の最終年度にあたります。
- 重点分野:
- ソフトウエア開発における大型案件の確実な遂行
- 「さいたまiDC」を活用した情報処理サービス、インフラ・セキュリティビジネスの拡大
- SDGs推進による社会課題の解決に向けたDXソリューションの販売強化
4. 事業モデルの持続可能性
ＡＧＳの事業モデルは、顧客との長期的な関係構築と、技術力の維持・向上が重要となります。
金融機関や公共 sector は、システム更改や運用において継続的な需要が見込めるため、安定した収益基盤を築きやすいと考えられます。
市場ニーズの変化への対応としては、DX関連のソリューション提供を強化することで、新たな需要を取り込む戦略をとっています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: DX推進やセキュリティ関連の技術開発に注力していると考えられます。
- 主力製品/サービス:
- 金融機関向けシステム開発・運用
- 公共 sector 向けシステム開発・運用
- データセンターサービス
6. 株価の評価
- 株価: 907.0円 (2025年6月3日終値)
- PER (会社予想): 10.39倍 (業界平均: 17.6倍)
- PBR (実績): 1.03倍 (業界平均: 1.6倍)
- EPS (会社予想): 87.33円
- BPS (実績): 877.00円
PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、株価は878円から912円の間を変動しており、50日移動平均線（830.74円）と200日移動平均線（844.49円）を上回っています。
年初来高値（1,008円）からは下落していますが、50日移動平均線を上回っていることから、上昇トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で22,092百万円、2024年3月期で22,092百万円と、堅調に推移しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で1,272百万円、2024年3月期で1,272百万円と、増加傾向にあります。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で936百万円、2024年3月期で936百万円と、増加傾向にあります。
- ROE (実績): 9.67%
- ROA (過去12か月): 5.45%
- 自己資本比率 (実績): 68.0%
売上高、利益ともに増加しており、財務体質も良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.09%
- 1株配当 (会社予想): 28.00円
- 配当性向: 31.06%
- 自社株買い: 2025年4月15日の取締役会で自己株式の消却を決議しています。
配当利回りは3%を超えており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
- 株価への影響要因:
- 業績の好調さ（売上高、利益の増加）
- 配当の増額
- 自己株式の消却
- 情報サービス業界の成長
11. 総評
ＡＧＳは、金融機関や公共 sector を中心とした顧客基盤を持ち、安定した収益を上げています。
財務状況も良好で、株主還元にも積極的です。
株価は割安感があり、今後の業績拡大も期待できます。
ただし、IT業界の競争激化や、特定顧客への依存度が高い点には注意が必要です。
総合的に見て、中長期的な投資対象として検討する価値があると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 3648 |
| 企業名 | AGS |
| URL | http://www.ags.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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