1. 企業情報
大豊建設は、土木・建築工事を主とする建設会社です。シールド工法や無人化掘削工法といった独自の技術を強みとし、ダム、トンネル、橋梁などの大型土木プロジェクトに多く参画しています。麻生グループの傘下企業です。
2. 業界のポジションと市場シェア
大豊建設は、特殊な土木技術に強みを持つことで、大手ゼネコンとは異なるニッチ市場で一定の地位を確立しています。特に、シールド工法や無人化掘削工法は、同社の競争優位性を示しています。建設業界は競争が激しく、人手不足や資材価格の高騰といった課題も抱えています。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略については、詳細な情報は公開されていません。しかし、麻生グループの一員であることから、グループ全体の戦略と連携した事業展開が予想されます。
4. 事業モデルの持続可能性
大豊建設の事業モデルは、公共事業への依存度が高く、国のインフラ投資の動向に大きく影響を受けます。一方、高度な技術力は、競争優位性を保つ上で重要です。
5. 技術革新と主力製品
大豊建設は、シールド工法や無人化掘削工法といった独自の技術を有しています。これらの技術は、同社の収益を支える重要な要素となっています。
6. 株価の評価
- 株価: 813.0円
- EPS（会社予想）: 45.37円
- PER（会社予想）: 17.92倍 (業界平均: 11.3)
- BPS（実績）: 810.63円
- PBR（実績）: 1.00倍 (業界平均: 0.7)
PERは業界平均よりも高く、割高感があります。PBRは1倍であり、割安感はありません。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年5月29日には843円の高値を付けており、その後はやや調整が入っています。50日移動平均線（770円）と200日移動平均線（711.53円）を上回っており、中期的な上昇トレンドを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は163,222百万円、2023年3月期は156,050百万円と、増収傾向にあります。
- 営業利益: 2024年3月期は466百万円、2023年3月期は5,065百万円と、減益となっています。
- 当期純利益: 2024年3月期は-2,072百万円、2023年3月期は2,914百万円と、赤字に転落しています。
- ROE（実績）: 5.31%
- ROA（過去12か月）: 2.26%
- 自己資本比率: 47.7%
売上高は増加しているものの、利益は減少しており、収益性の悪化が懸念されます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.94%
- 1株配当（会社予想）: 32.00円
- 配当性向: 14.03%
配当利回りは比較的高く、安定した配当を期待できます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、52週高値に近づいており、上昇基調にあります。信用買残は減少、信用売残は増加しており、今後の株価動向に注目が必要です。
11. 総評
大豊建設は、特殊な土木技術を強みとする建設会社です。配当利回りは魅力的ですが、直近の業績は減益となっており、今後の収益改善が課題です。株価はPERで割高感があり、今後の業績動向と株価の推移を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1822 |
| 企業名 | 大豊建設 |
| URL | http://www.daiho.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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