1. 企業情報
- 企業名: ケミプロ化成株式会社
- 概要: ケミプロ化成は日本の化学品および家庭用製品を製造・販売する企業です。主に紫外線吸収剤、写真薬中間体、製紙用薬剤、電子材料、木材保護関連製品を扱っています。また、プラスチック添加剤や木材保存薬剤、殺菌剤、殺虫剤も製造しています。
- 事業内容: 化学品事業とホーム産業事業を主に展開しています。
- 設立年月日: 1982年9月24日
- 住所: 〒650-0034 神戸市中央区京町83
- 代表者名: 兼俊 寿志
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 素材・化学
- 33業種区分: 化学
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 紫外線吸収剤国内最大手であり、BASFジャパン向けの約3割を占めています。
- 市場シェア: 紫外線吸収剤で国内首位。
- 競争優位性や課題: 競争優位性は、主力製品である紫外線吸収剤の高いシェアと技術力にあります。課題としては、原材料価格やエネルギーコストの高騰が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョンと戦略: 化学品事業における酸化防止剤の需要獲得と受託製造製品の拡販を掲げています。
- 中期経営計画: 化学品事業では、需要減速の影響に対処し、受託製造製品の拡販を進めています。ホーム産業事業では、消費マインド低迷にもかかわらず拡販に努めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に化学品の製造・販売による収益モデル。
- 市場ニーズへの適応力: 紫外線吸収剤や酸化防止剤などの主力製品は、市場ニーズに適応し続けています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 技術革新により、受託製造製品の拡販を進めています。
- 主力製品: 紫外線吸収剤、酸化防止剤、受託製造製品。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 15.56
- BPS（実績）: 297.43
- PER（会社予想）: 17.03倍
- PBR（実績）: 0.89倍
- 現在の株価との比較: 株価は265円で、52週高値（419円）から大きく下落しています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、264円から276円の間で推移しています。
- 高値圏か安値圏か: 現在の株価は52週安値（250円）から回復傾向にあり、安値圏から脱却しつつあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で9.47B円
- 利益率: 営業利益率9.38%
- ROE（実績）: 12.57%
- ROA（実績）: 2.70%
- キャッシュフロー: 営業CF 1.29B円、Free Cash Flow 1.11B円
- 過去数年比較: 売上高は増加傾向、利益率は変動
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.89%
- 1株配当（会社予想）: 5.00円
- 配当性向: 50.85%
- 自社株買い: 情報なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近変動傾向: 上昇傾向
- 株価への影響を与える要因: 原材料価格、エネルギーコスト、貿易摩擦、為替動向
11. 総評
- 各分析結果のまとめ: ケミプロ化成は紫外線吸収剤の国内首位であり、技術革新により受託製造製品の拡販を進めています。財務面では、自己資本比率が上昇し、営業利益率も健在です。株価は52週安値から回復し、テクニカル面でも上昇傾向にあります。しかし、原材料価格やエネルギーコストの高騰が懸念されます。
- 全体的な見解: ケミプロ化成は主力製品の市場シェアが高いことと、技術革新による新製品の拡販により、持続可能な成長が見込めます。ただし、原材料価格やエネルギーコストの上昇による影響に注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4960 |
| 企業名 | ケミプロ化成 |
| URL | http://www.chemipro.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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