1. 企業情報
マツオカコーポレーションは、アパレルOEM（Original Equipment Manufacturer：相手先ブランドによる生産）を主力とする企業です。主に、フォーマル、カジュアル、スポーツ、ユニフォームウェアなどのアパレル製品の企画、製造、販売を行っています。技術力に強みを持ち、中国、東南アジアを中心に生産拠点を展開しています。欧米系SPA（Specialty store retailer of Private label Apparel：製造小売業）の開拓も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
アパレルOEM業界において、マツオカコーポレーションは大手企業の一つです。技術力と海外生産拠点を活かし、競争優位性を確立しています。課題としては、アパレル業界全体の需要変動や、人件費・原材料費の高騰、為替変動などのリスクが挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、グローバルな事業展開と、技術力の強化を重視していると考えられます。中期経営計画については、具体的な施策や重点分野に関する情報は、今回のデータからは詳細に読み取れませんでした。
4. 事業モデルの持続可能性
マツオカコーポレーションの収益モデルは、アパレルOEMという特性上、顧客であるアパレルブランドの需要に大きく左右されます。市場ニーズの変化への適応力としては、多様な製品ラインナップと、海外生産拠点を活用した柔軟な生産体制が強みとなります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発に関する具体的な動向は、今回のデータからは明確に読み取れませんでした。主力製品は、顧客ブランドの多様なアパレル製品であり、技術力と生産効率が収益に貢献しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,843.0円（2025年6月5日終値）
- EPS（会社予想）: 287.43円
- PER（会社予想）: 6.41倍
- BPS（実績）: 3,598.26円
- PBR（実績）: 0.51倍
PERは6.41倍と、業界平均の12.6倍と比較して低く、割安感があります。PBRも0.51倍と低く、割安な水準です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年5月27日に1866円の高値をつけた後、株価はやや調整局面に入っています。5月23日の安値1774円から反発し、現在は1843円で推移しています。50日移動平均線1760.82円を上回っており、200日移動平均線1836.55円も上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12ヶ月）: 601億7600万円
- 営業利益（過去12ヶ月）: 7億9300万円
- 当期純利益（過去12ヶ月）: 24億5700万円
- ROE（実績）: 7.34%
- ROA（過去12か月）: 0.39%
2023年3月期から2024年3月期にかけて売上高は減少しましたが、2025年3月期には増加に転じています。営業利益は2023年3月期に落ち込みましたが、2024年3月期には回復し、2025年3月期も堅調に推移しています。ROEは7.34%と、まずまずの水準です。ROAは0.39%と低い水準です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.88%
- 1株配当（会社予想）: 90.00円
- 配当性向: 22.06%
高い配当利回りで、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、5月27日に高値をつけた後、やや調整局面に入っています。信用買残は多く、信用倍率は50.05倍と非常に高い水準です。
11. 総評
マツオカコーポレーションは、アパレルOEM大手として、高い技術力と海外生産拠点を強みとしています。株価は割安感があり、高い配当利回りも魅力的です。しかし、アパレル業界の需要変動や、為替変動などのリスクにも注意が必要です。直近の株価は調整局面にあるため、今後の動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3611 |
| 企業名 | マツオカコーポレーション |
| URL | http://www.matuoka.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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