1. 企業情報
- 企業名:株式会社プロシップ
- 主な事業内容:固定資産管理システムやリース資産管理など、会計パッケージソフトウェアの開発・販売・コンサルティング・カスタマイズが主力。特に「ProPlus Fixed Assets Suite」などの固定資産管理ソリューションに強みを持つ。独立系であり、顧客の業務効率化や法令対応を支援するサービスを提供。
- 設立:1969年4月9日
- 従業員数:265人(平均年齢34.6歳、平均年収594万円)
- 所在地:東京都千代田区飯田橋
- 市場区分:東証プライム
- 業種:情報・通信業
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性:固定資産・リース資産管理の分野で高い専門性と実績を有し、大企業やインフラ業界向け案件にも強み。独立系であるため、特定ベンダーに依存しない柔軟な提案が可能。
- 課題:大手SIerやERPベンダー(SAP、オービック等)との競争、DX(デジタルトランスフォーメーション)やSaaS型サービスへの対応力が今後の成長の鍵。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン:固定資産管理領域でのトップランナーを目指し、顧客の業務効率化・法令対応・DX推進を支援。
- 中期経営計画:
- 既存顧客へのバージョンアップ提案強化
- インフラ業界向け大型案件獲得
- SaaS型新製品「ProPlus+」の開発・拡販
- 人材投資と研究開発投資の強化
- 重点分野:SaaS型サービスの拡充、新リース会計基準対応、DX支援
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:パッケージソフトのライセンス販売、保守サービス、バージョンアップ、コンサルティング、カスタマイズ、SaaS型サービス(サブスクリプション)への移行を進めている。
- 市場ニーズへの適応:法令改正やDX需要、クラウド化の流れに対応した新サービス開発に積極的。既存顧客基盤を活かしたリカーリング収益の拡大が期待される。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向:新リース会計基準対応やSaaS型「ProPlus+」の開発に注力。クラウド対応やモバイル対応など、最新技術を取り入れた製品開発を推進。
- 主力製品:「ProPlus Fixed Assets Suite」「ProPlusPit」などの固定資産・リース資産管理パッケージが収益を牽引。
6. 株価の評価
- PER(予想):17.88倍(業界平均23.2倍より低め)
- PBR(実績):3.68倍(業界平均2.3倍より高め)
- EPS(予想):145.25円
- BPS(実績):704.97円
- 株価:2,597円(2025/6/7時点)
- 株価指標からの評価:
- PERは業界平均より割安水準。
- PBRは業界平均を上回るが、ROEの高さ(24.06%)を考慮すると一定の評価がされている。
- EPS・BPSに対する株価水準は、収益性と成長性を織り込んだものと考えられる。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移:年初来高値2,626円、年初来安値1,508円。直近10日間で2,400円台から2,600円台へ上昇し、高値圏で推移。
- 移動平均線:
- 50日移動平均:2,213.58円
- 200日移動平均:1,723.42円
- 現在値は両移動平均を大きく上回っており、強い上昇トレンド。
- モメンタム:直近で年初来高値を更新しており、上昇モメンタムが強い。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移:
- 売上高:5,352百万円(2021年)→6,690百万円(2022年)→6,600百万円(2023年)→6,813百万円(2024年)→7,564百万円(2025年)
- 営業利益:1,720百万円(2021年)→2,206百万円(2022年)→1,630百万円(2023年)→1,633百万円(2024年)→2,309百万円(2025年)
- 純利益:1,192百万円(2021年)→1,591百万円(2022年)→1,300百万円(2023年)→1,350百万円(2024年)→1,930百万円(2025年)
- 直近の増収増益傾向が顕著。
- 収益性・効率性:
- ROE(実績):24.06%
- ROA(実績):13.68%
- 営業利益率:30.5%
- 財務健全性:
- 自己資本比率:76.8%(高水準)
- 現金・現金同等物:71.8億円
- 流動比率:4.76(安全圏)
- キャッシュフロー:
- 営業キャッシュフロー:14.7億円
- フリーキャッシュフローもプラス
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:
- 2024年3月期:50円
- 2025年3月期:63円
- 2026年3月期(予想):64円
- 配当利回り:2.46%(予想)、過去5年平均3.44%
- 配当性向:40.41%
- 自社株買い:自己株式保有率20.91%と高く、安定株主政策を重視
- その他還元策:安定配当と自己株式取得を組み合わせた株主還元を実施
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向:52週で約85%上昇。直近で年初来高値を更新し、強い上昇基調。
- 出来高:直近10日間は平均3万株台で推移、流動性は一定水準。
- 信用取引動向:信用買残は減少傾向、信用倍率は高い(31.6倍)ものの、売残は少なく需給に大きな偏りは見られない。
- 投資家関心:インサイダー保有比率34.26%、機関投資家も一定割合を保有。
11. 総評
- プロシップは、固定資産管理ソリューションに特化した独立系ソフトウェア企業であり、安定した顧客基盤と高い専門性を持つ。
- 直近では、SaaS型新製品の開発や大型案件の獲得により増収増益を達成し、財務の健全性・収益性も高い水準を維持。
- 株価は高値圏で推移し、上昇モメンタムが強い。PERは業界平均より低く、ROEの高さも目立つ。
- 配当も増配傾向で、自己株式の保有比率も高く、株主還元策を重視している。
- 今後はSaaS型サービスの拡大やDX需要の取り込みが成長の鍵となる一方、競争激化やIT投資動向の変化には留意が必要。
企業情報
銘柄コード | 3763 |
企業名 | プロシップ |
URL | http://www.proship.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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