1. 企業情報
南都銀行は、奈良県を地盤とする地方銀行です。預金と貸出金のシェアが県内で圧倒的であり、中小企業への融資に強みを持っています。銀行業務に加え、リース業務も展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 奈良県内での圧倒的なシェアが強みです。効率的な経営にも定評があります。
- 課題: 地方銀行として、人口減少や低金利環境といった課題に直面しています。隣接府県への進出を進めていますが、競争は激化しています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 具体的なビジョンは開示情報から明確には読み取れませんが、中小企業への積極的な融資や隣接府県への進出から、地域経済への貢献と事業規模の拡大を目指していると考えられます。
- 中期経営計画: 決算短信からは、具体的な中期経営計画の詳細は読み取れませんでした。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 預金と貸出金による利ざやが主な収益源です。手数料収入やリース業務も収益に貢献しています。
- 市場ニーズへの適応力: 金利変動や、地域経済の動向に左右されやすい事業構造です。デジタル化への対応や、新たな収益源の開拓が課題となります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 開示情報からは、具体的な技術革新に関する情報は得られませんでした。
- 主力製品・サービス: 預金、貸出金、リース業務が主力です。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 8.55倍（業界平均10.7）
- PBR（実績）: 0.46倍（業界平均0.4）
- EPS（会社予想）: 477.63円
- BPS（実績）: 8,845.47円
- PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、4,000円～4,140円の範囲で推移しています。
- 年初来高値: 4,250円
- 年初来安値: 2,960円
- 50日移動平均: 3785.70円
- 200日移動平均: 3405.14円
- 50日、200日移動平均線を上回っており、上昇トレンドにあると考えられます。直近では4,000円近辺がサポートラインとして機能しているようです。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年3月期は103,085百万円と、前期の85,736百万円から増加しています。
- 経常利益: 2025年3月期は19,674百万円と、前期の16,631百万円から増加しています。
- 当期純利益: 2025年3月期は13,510百万円と、前期の12,037百万円から増加しています。
- ROE（実績）: 4.69%
- ROA（過去12か月）: 0.20%
- 増収増益であり、業績は好調です。ROEは改善の余地があります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.65%
- 1株配当（会社予想）: 190.00円
- 配当性向: 39.63%
- 自社株買い: 過去のデータからは、自社株買いに関する情報は得られませんでした。
- 高い配当利回りは魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は、上昇傾向にあります。
- 出来高: 出来高は、平均88,940株と、活発な取引が行われています。
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、投資家の買い意欲を示唆しています。
- 株価への影響要因: 業績、金利動向、地域経済の動向などが株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
南都銀行は、奈良県を地盤とする地方銀行であり、安定した収益基盤を持っています。業績は増収増益で好調であり、高い配当利回りも魅力的です。株価は割安感があり、上昇トレンドにあると考えられます。ただし、地方銀行特有の課題（人口減少、低金利など）や、金利変動リスクには注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 8367 |
| 企業名 | 南都銀行 |
| URL | http://www.nantobank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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