1. 企業情報
ティーライフ株式会社は、健康茶、健康食品、化粧品などを中心とした自社企画商品のインターネット通販とカタログ販売を主な事業としています。その他、物流受託業務や、ベビー用品、ガーデニング用品、日用品などの販売も行っています。M&Aや海外販路拡大にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ティーライフは、健康食品・化粧品等の通信販売業界に属しています。詳細な市場シェアは公開されていませんが、競合他社との比較において、自社企画商品の販売に強みを持っていると考えられます。
競争優位性: 自社企画商品、ECサイト運営、物流受託業務。
課題: 競合他社との差別化、市場ニーズへの対応、M&Aによる事業拡大。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: 「進化するウェルネス&ライフサポート企業」
中期経営計画: 「Reborn! ver.2」をスローガンに、ヘルスケア商品への注力、新商品拡販、ECモールでの拡販、米国向けEC事業への投資、ロジスティクス事業の強化（袋井・掛川・名古屋センターの安定稼働と顧客開拓）を推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
ティーライフの収益モデルは、自社企画商品の販売と物流受託業務が中心です。健康・美容への関心の高まりを背景に、PB商品の販売は安定的な収益源となる可能性があります。市場ニーズの変化への対応として、新商品の開発やECサイトの強化、海外展開などが重要となります。
5. 技術革新と主力製品
ティーライフは、自社企画の健康茶、健康食品、化粧品などを主力製品としています。技術革新に関する具体的な情報は開示されていませんが、商品の品質向上や、ECサイトを通じた顧客体験の向上が重要と考えられます。
6. 株価の評価
- 株価: 1,146円 (2025年6月6日終値)
- PER (会社予想): 19.51倍 (業界平均: 21.1倍)
- PBR (実績): 0.79倍 (業界平均: 1.3倍)
- EPS (会社予想): 59.31円
- BPS (実績): 1,473.24円
PERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRも1倍を下回っており、割安と判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は1157円から1162円の間で推移しており、安定しています。年初来高値1,200円、年初来安値1,045円。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年7月期第3四半期累計で8,666百万円（前年同期比11.3%減）。
- 営業利益: 2025年7月期第3四半期累計で285百万円（前年同期比14.8%減）。
- 経常利益: 2025年7月期第3四半期累計で276百万円（前年同期比19.3%減）。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 201百万円（0.2%増）。
- ROE (実績): 5.12%
- 自己資本比率 (実績): 70.0%
売上高、営業利益、経常利益は減少傾向にありますが、親会社株主に帰属する四半期純利益はわずかに増加しています。自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.46%
- 1株配当 (会社予想): 40.00円
- 2024年7月期の年間配当は46円。2025年7月期は40円の予定。
配当性向は、業績によって変動する可能性があります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定的に推移しています。信用倍率は62.14倍と高く、買われすぎの可能性があります。
株価への影響要因:
- 新商品の販売状況
- ECサイトの売上
- M&Aによる事業拡大
- 市場全体の動向
11. 総評
ティーライフは、健康茶・健康食品等の通信販売を主力とする企業です。PER、PBRは割安感があり、高い自己資本比率も魅力的です。しかし、売上高、営業利益、経常利益の減少傾向、信用倍率の高さには注意が必要です。今後の成長には、新商品の開発、ECサイトの強化、M&Aによる事業拡大などが重要となります。投資にあたっては、今後の業績動向や、中期経営計画の進捗状況を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3172 |
| 企業名 | ティーライフ |
| URL | http://www.tealifeir.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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