1. 企業情報
フォーカスシステムズ(4662)は、独立系のIT企業であり、主に官公庁向けのシステム開発を受託しています。セキュリティ分野に強みを持ち、公共関連システム、エンタープライズ向けシステム、広域ソリューション、イノベーション事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
フォーカスシステムズは、独立系SIerとして、特定のメーカーに依存しない点が強みです。公共分野に強みを持ち、安定的な収益基盤を築いています。競争優位性としては、官公庁向けシステム開発における実績と、セキュリティ技術の高さが挙げられます。課題としては、IT業界全体の競争激化、技術革新への対応、人材確保などが考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: 中期経営計画24-26において「発展・利益・還元サイクルの強化」を掲げています。
重点分野:
- 公共関連事業:マイナンバー関連システム、財務システムなど。
- エンタープライズ事業:基幹業務システム、Webアプリケーションなど。
- 広域ソリューション事業:通信制御、AIソリューションなど。
- イノベーション事業:インフラ設計・構築、自社製品の製造など。
4. 事業モデルの持続可能性
公共関連のシステム開発は、安定した需要が見込めるため、収益基盤の安定に繋がっています。また、セキュリティ分野への注力は、市場ニーズの変化に対応する上で重要です。クラウド化、AI、IoTといった技術革新への対応が、今後の持続可能性を左右するでしょう。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: セキュリティ技術、AI、クラウド技術などの分野で技術開発を進めていると考えられます。
主力製品/サービス:
- 公共関連システム
- エンタープライズ向けシステム
- セキュリティ関連サービス
6. 株価の評価
- 株価: 1,369.0円
- EPS(会社予想): 124.35円
- PER(会社予想): 11.01倍 (業界平均: 23.2)
- BPS(実績): 929.15円
- PBR(実績): 1.47倍 (業界平均: 2.3)
PERは業界平均と比較して低く、割安感があります。PBRも業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、1340円~1400円の範囲で推移しており、52週高値(1400円)に近づいています。50日移動平均線(1161.96円)と200日移動平均線(1119.09円)を大きく上回っており、上昇トレンドにあると見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年3月期は315億円。
- 営業利益: 2024年3月期は19.7億円で、過去5年間で増加傾向。
- 当期純利益: 2024年3月期は14億円で、過去5年間で増加傾向。
- ROE(実績): 11.40%
- ROA(過去12か月): 6.47%
- 自己資本比率: 67.2%
増収増益を続けており、財務体質は良好です。自己資本比率も高く、安定した経営基盤を持っています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(会社予想): 3.65%
- 1株配当(会社予想): 50.00円
- 配当性向: 40.51%
- 自社株買い: 過去のデータからは確認できません。
安定した配当を実施しており、株主還元にも積極的です。2026年3月期の年間配当は50円を予想しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと判断できます。信用買残が大きく、個人投資家の関心も高いと考えられます。
* 信用倍率: 372.22倍(買い残が非常に多い状態)
* 52週高値: 1400円
11. 総評
フォーカスシステムズは、公共関連システムに強みを持つ独立系SIerであり、安定した収益基盤と良好な財務体質を有しています。増収増益を続けており、株主還元にも積極的です。株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドにあります。今後の成長には、IT業界の競争激化、技術革新への対応、人材確保などが課題となります。
企業情報
銘柄コード | 4662 |
企業名 | フォーカスシステムズ |
URL | http://www.focus-s.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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