1. 企業情報
- 企業名: デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)
- 事業内容: 主にソフトウェア開発(売上比率96%)を中心に、システム販売事業も展開。金融、通信、製造、公共、医療・医薬、物流、運輸など幅広い業種向けに、受託開発や情報システムの構築・運用、セキュリティソリューション(WebARGUS等)、業務効率化ツール(xoBlos等)、電子契約・電子署名関連サービスなどを提供。独立系情報サービス企業として、顧客の多様なニーズに対応。
- 設立: 2002年1月4日(創業1982年)
- 本社所在地: 東京都中央区八丁堀
- 従業員数: 1,409人
- 平均年齢/年収: 37.9歳/5,350千円
- 市場区分: 東証プライム
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 独立系SIer(システムインテグレーター)として、金融・通信・公共分野に強み。特にセキュリティや業務効率化、電子契約分野で独自製品を展開し、差別化を図っている。
- 競争優位性: 自社開発のセキュリティ製品(WebARGUS等)や業務効率化ツール(xoBlos)は一定の知名度と実績があり、顧客基盤の厚さと高いリピート率が特徴。M&Aによる事業拡大も積極的。
- 課題: 大手SIerやグローバルITベンダーとの競争、技術人材の確保、プロダクト分野の更なる拡大が今後の課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 「進歩を続けるデジタル社会をITの力で支え、人々の生活を豊かにする」ことをPurpose(存在意義)とし、「信頼され、選ばれるDITブランド」の構築を目指す。
- 中期経営計画(2024~2026年度):
- 2030年ビジョン:「売上高500億円、営業利益50億円、配当性向50%以上」
- 重点施策:M&Aによる事業領域拡大、セキュリティ・DX・業務効率化分野への投資、サブスクリプション型サービスの強化、社員処遇改善など。
- 重点分野: サイバーセキュリティ、業務効率化、電子契約・電子帳簿、車載組込ソフト、公共・通信・製造分野のSI
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 受託開発によるストック型収益と、自社プロダクト(WebARGUS、xoBlos等)のサブスクリプション収益が両立。顧客の業種分散も進んでおり、経営の安定性が高い。
- 市場ニーズ適応力: DX、AI、IoT、クラウド、ローコード開発、セキュリティ強化等の市場トレンドに即応し、サービスラインナップを拡充。M&Aによる新規分野参入も積極的。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向: セキュリティ(WebARGUS)、業務効率化(xoBlos)、電子契約(DD-CONNECT)、フィッシング対策(Anti Phishing Mail Gateway)など、独自性の高い自社製品を開発・展開。
- 主力製品・サービス:
- WebARGUS(ウェブ改ざん検知・復旧ソリューション)
- xoBlos(Excel業務自動化)
- DD-CONNECT(電子契約アウトソーシング)
- shield cms(CMSプラットフォーム)
- Phants(薬局チェーン管理)
- 脆弱性診断サービス等
- 収益牽引領域: ソフトウェア開発事業が全体売上の96%を占め、特に金融・公共・通信・製造分野が好調。サブスクリプション型のプロダクト売上も拡大傾向。
6. 株価の評価
- 株価: 2,405円(2025/6/10終値)
- EPS(会社予想): 131.24円
- BPS(実績): 504.87円
- PER(会社予想): 18.33倍(業界平均23.2倍)
- PBR(実績): 4.76倍(業界平均2.3倍)
- 配当利回り(会社予想): 2.74%
- 評価: PERは業界平均より低く、利益成長を織り込んだ水準。PBRは業界平均より高いが、ROEの高さが背景。配当利回りも同業他社と比較し一定の水準。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 2,640円
- 年初来安値: 1,955円
- 50日移動平均: 2,442.10円
- 200日移動平均: 2,226.97円
- 直近株価推移: 直近10日間は2,400~2,500円台で推移し、やや調整局面。年初来高値からはやや下落しているが、50日線・200日線を大きく割り込んでいない。
- 現状: 高値圏からやや調整中だが、依然として中長期的な上昇トレンド内に位置。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2021年 14,444百万円 → 2022年 16,156百万円 → 2023年 18,149百万円 → 2024年 19,888百万円(過去4年で着実に増加)
- 営業利益率: 2024年 12.2%(2,424百万円/19,888百万円)、利益率も安定して上昇傾向
- 純利益: 2021年 1,196百万円 → 2022年 1,439百万円 → 2023年 1,447百万円 → 2024年 1,687百万円
- ROE(実績): 26.01%(過去12か月:30.00%)
- ROA: 18.72%
- 自己資本比率: 68.1%
- キャッシュフロー: 直近のキャッシュ保有高は44.4億円、総負債は0.88億円と財務健全性が高い。
- 傾向: 売上・利益ともに安定成長、利益率・ROEも高水準、財務基盤も良好。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想: 2024年 46円 → 2025年予想 66円(増配傾向)
- 配当利回り: 2.74%(予想)
- 配当性向: 40.53%(目標は50%以上)
- 自社株買い: 自己株式保有比率4.38%、過去に自社株買い実績あり。
- 方針: 配当性向引き上げを中期計画に掲げており、株主還元強化の姿勢。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近1年で約35%上昇。直近は高値圏からやや調整気味だが、長期的には上昇トレンドを維持。
- 出来高・信用動向: 出来高は安定、信用買残は増加傾向(信用倍率35.53倍)で個人投資家の関心が高い。
- 株価への影響要因: 業績上方修正や増配、DX・セキュリティ需要拡大、M&Aの進展等が株価材料となる一方、第4四半期のコスト増や受注動向、外部環境変化には注意が必要。
11. 総評
デジタル・インフォメーション・テクノロジーは、独立系SIerとして金融・通信・公共分野に強みを持ち、セキュリティや業務効率化、電子契約分野で独自製品を展開しています。売上・利益ともに安定成長を続け、ROE・ROAなどの収益性指標や自己資本比率などの安全性指標も高い水準です。中期経営計画では事業拡大と株主還元強化を掲げており、配当性向も引き上げ方針です。株価は高値圏からやや調整中ですが、長期的な成長トレンドを維持しています。今後もDX・セキュリティ需要の拡大やM&Aによる成長が期待される一方、競争激化やコスト増などのリスクには留意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 3916 |
企業名 | デジタル・インフォメーション・テクノロジー |
URL | http://www.ditgroup.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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