ファーマライズホールディングス (2796) 分析レポート (2024/12/17 13:40)
# 現在の株価の評価
– 株価: 575.0円
– EPS (会社予想): 3.56円 PER (会社予想): 161.80倍
– BPS (実績): 604.36円 PBR (実績): 0.95倍
市場平均と比較すると、PERは高く、PBRは低い水準。収益性に対して株価は割高感がある一方、資産価値に対しては割安感がある状態。ただし、直近の決算短信では純利益がマイナスとなっているため、PERの解釈には注意が必要。
# テクニカル分析
– 年初来高値: 722円
– 年初来安値: 523円
– 50日移動平均: 614.98円
– 200日移動平均: 628.85円
現在の株価は年初来安値に近く、50日移動平均と200日移動平均を下回っている。短期的にも長期的にも下降トレンドの可能性がある。
# 財務諸表分析
– 売上高は過去数年間横ばい。直近の四半期決算では増収となっているものの、通期予想に変更はない。
– 利益面は減少傾向。営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期比で減少。特に、直近の四半期では純損失を計上。
– 自己資本比率は24.3%と低く、財務健全性には課題がある。
– 負債比率が高いことから、今後の金利上昇は業績に悪影響を与える可能性がある。
# 業界のポジションと市場シェア
調剤薬局中堅企業。具体的な市場シェアは不明だが、M&Aによる勢力拡大を図っている。スズケンとの資本業務提携、ファミリーマートとの店舗開発など、他社との連携も進めている。
# 経営戦略と重点分野
– 「かかりつけ薬局」として地域医療への貢献
– 施設在宅対応の推進
– DX化によるオンライン服薬指導推進
– M&Aによる事業拡大
# 事業モデルの持続可能性
調剤薬局事業は、高齢化社会の進展を背景に需要の拡大が見込まれる。しかし、調剤報酬・薬価改定の影響を受けやすく、収益性を維持するためには、効率化やサービスの差別化が重要となる。コンビニエンスストア事業は、景気動向の影響を受けやすい。
# 技術革新と主力製品
主力製品・サービスは、処方箋に基づく調剤サービス。オンライン服薬指導など、DX化にも取り組んでいる。
# 株主還元と配当方針
– 配当利回り (会社予想): 2.43%
– 1株配当 (会社予想): 14.00円
– 前期は創業40周年記念配当を実施したが、今期予想は減配。
# 株価モメンタムと投資家関心
信用買残は増加傾向だが、信用売残も増加している。投資家の関心は一定程度あるものの、今後の株価動向に対する見方は分かれている可能性がある。
# 総評
ファーマライズホールディングスは、高齢化社会の進展を背景に、調剤薬局事業の需要拡大が見込まれる。しかし、収益性は低下傾向にあり、財務健全性にも課題がある。M&AやDX化など、成長戦略を進めているものの、業績への貢献はまだ限定的。株価は、業績や財務状況を反映して低迷していると考えられる。今後の業績回復、財務基盤の強化、成長戦略の進捗状況に注目する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 2796 |
| 企業名 | ファーマライズホールディングス |
| URL | http://www.pharmarise.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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