1. 企業情報
昭和システムエンジニアリングは、情報システムの開発、運用、コンサルティングを行う企業です。証券、生損保向けシステム構築に強みを持つ一方、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）サービスも提供しています。1966年設立で、東京に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
同社は、主に証券・金融業界に特化したシステム開発・運用サービスを提供しており、特定の分野に強みを持つニッチトップ企業と見られます。IT業界は競争が激しいですが、同社は特定の顧客基盤と専門性によって一定の競争優位性を確立していると考えられます。課題としては、IT人材不足が深刻化している中で、いかに優秀な人材を確保し、育成していくかが重要になります。
3. 経営戦略と重点分野
2022年4月からの「+transform 2nd Stage」という中期経営計画の最終年度にあたります。重点分野は、DXの推進、既存ビジネス領域の維持・拡大、社内デジタル基盤の強化、人材確保と働き方改革です。
4. 事業モデルの持続可能性
同社の収益モデルは、システム開発・運用、BPOサービスを中心としており、顧客のITニーズに応えることで安定した収益を確保しています。金融機関のIT投資は堅調であり、市場ニーズの変化への適応力も高いと考えられます。
5. 技術革新と主力製品
同社は、証券・金融業界向けのシステム開発に強みを持っており、顧客のニーズに合わせたシステムを提供しています。具体的な主力製品やサービスの詳細は、公開情報からは特定できませんでした。
6. 株価の評価
- 株価: 1,452.0円
- PER (会社予想): 9.25倍 (業界平均: 17.6)
- PBR (実績): 1.16倍 (業界平均: 1.6)
- EPS (会社予想): 156.03円
- BPS (実績): 1,247.94円
PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。EPSとBPSから見ても、現在の株価は割安な水準にあると考えられます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、株価は上昇傾向にあります。年初来高値（1,490円）に近づいており、高値圏にあると判断できます。50日移動平均線（1382.82円）を上回っており、上昇トレンドを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で7,960百万円、前期比で増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で908百万円、増益傾向です。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で660百万円、増益傾向です。
- ROE (実績): 13.90%
- ROA (過去12か月): 6.99%
- 自己資本比率 (実績): 61.6%
売上高、利益ともに増加しており、業績は好調です。ROEも高く、効率的な経営が行われていると評価できます。自己資本比率も高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.81%
- 1株配当 (会社予想): 55.00円
- 配当性向: 34.87%
- 自社株買い: 情報なし
配当利回りは比較的高く、安定した配当を期待できます。配当性向も適正な水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近10日間の株価は上昇しており、モメンタムは良好です。出来高も増加傾向にあり、投資家の関心が高まっている可能性があります。
信用買残は増加傾向にあり、今後の株価上昇を期待する投資家が多いと考えられます。
11. 総評
昭和システムエンジニアリングは、証券・金融業界に強みを持つシステム開発会社であり、好調な業績と高い収益性を示しています。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的です。テクニカル面でも上昇トレンドにあり、今後の成長も期待できます。ただし、今後は人材投資による利益の減少が見込まれており、今後の業績推移には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4752 |
| 企業名 | 昭和システムエンジニアリング |
| URL | http://www.showa-sys-eng.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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