1. 企業情報
企業名: 天龍製鋸株式会社
概要: 天龍製鋸は、日本国内および海外で鋸や刃物類を製造・販売する老舗企業です。特に木工用丸のこで首位を占め、金属用チップソーの拡大も進んでいます。
事業内容: 鋸・刃物類の製造・販売
設立年月日: 1913年10月10日
代表者名: 大石高彰
従業員数: 972人
住所: 〒437-1195 静岡県袋井市浅羽3711
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 木工用丸のこ首位、金属用チップソーの拡大
市場シェア: 木工用丸のこ市場で首位
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 新中期経営計画(2024年度~2026年度)の初年度であり、「環境負荷の低減に寄与する新製品の開発」、「既存技術の向上」、「販売活動の強化」を掲げている。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: グローバル市場に対応する販売・技術サポート体制強化による環境に配慮した製品及び高付加価値製品の拡販、CO2排出削減を図るための新規設備投資による脱炭素生産の確立、人的資本経営、ウェルビーイング経営の実現
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: グローバル市場に対応する販売・技術サポート体制強化による環境に配慮した製品及び高付加価値製品の拡販により、持続可能性を高めている。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 環境負荷の低減に寄与する新製品の開発に取り組んでいる。
収益を牽引している製品やサービス: 木工用丸のこ、金属用チップソー
6. 株価の評価
株価: 1,904円
EPS（会社予想）: 156.31円
BPS（実績）: 4,047.29円
PER（会社予想）: 12.18倍
PBR（実績）: 0.47倍
配当利回り（会社予想）: 4.15%
現在の株価はPERベースでは割安であり、PBRベースでは大幅に割安であることがわかる。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は横ばいからわずかに上昇傾向にある。
移動平均線: 50日移動平均線は1,838.54円、200日移動平均線は1,827.56円。現在の株価は両者の中間に位置している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 13,131百万円（前年同期比10.0%増）
- 営業利益: 1,826百万円（前年同期比47.1%増）
- 経常利益: 2,099百万円（前年同期比20.8%増）
- 純利益: 1,506百万円（前年同期比22.8%増）
- ROE（実績）: 4.24%
- ROA（実績）: 2.94%
過去数年分の比較では、売上高、利益の増加が確認できる。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 4.15%
- 配当性向: 38.97%
自社株買いなどの株主還元策: 自己株式保有割合16.98%、自社社員持株会保有割合5.93%
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間の株価は横ばいからわずかに上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因: 業績の好調さ、中期経営計画の進捗状況、市場動向
11. 総評
天龍製鋸は、木工用丸のこ市場で首位を占める老舗企業であり、金属用チップソーの拡大も進んでいる。中期経営計画において、環境負荷の低減に寄与する新製品の開発や既存技術の向上を掲げている。財務面では、売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準を維持している。株価はPER、PBRベースで割安であり、テクニカル分析でも上昇傾向にある。配当性向も適切であり、株主還元も積極的に行われている。全体的に、持続可能な成長が見込める企業である。
企業情報
| 銘柄コード | 5945 |
| 企業名 | 天龍製鋸 |
| URL | http://www.tenryu-saw.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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