1. 企業情報
日本空調サービスは、独立系の建設設備メンテナンス大手で、空調設備を中心に建物の設備メンテナンス、リニューアル工事、ファシリティマネジメントなどを手掛けています。国内だけでなく、アジアにも進出しており、独立系という強みを活かして事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
日本空調サービスは、空調設備メンテナンスを強みとし、独立系であることから、特定のメーカーに依存しない柔軟なサービス提供が可能です。ビルメンテナンス業界は安定した需要が見込めるものの、競争も激しいです。同社は、リニューアル工事にも注力することで、収益の安定化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、建物のライフサイクルに合わせたメンテナンスサービスとリニューアル工事を一体化した事業展開を戦略としています。中期経営計画では、売上高の増加、利益の向上を目指しており、2025年3月期決算では、売上高、利益ともに増加を達成しています。
4. 事業モデルの持続可能性
建物のメンテナンス需要は、建物の老朽化や法規制の強化などにより、安定的に見込めます。同社は、空調設備に強みを持ち、リニューアル工事にも注力することで、事業の持続可能性を高めています。また、アジアへの進出も、成長の機会を広げる可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
日本空調サービスは、空調設備メンテナンスを中心に、省エネ、省コスト、病院での無菌化、バリデーションサポートといった高度な技術力を提供しています。具体的な製品やサービスについては、決算短信やIR情報で詳細を確認できます。
6. 株価の評価
- 株価: 1117.0円 (2025年6月12日)
- EPS (1株あたり当期純利益): 90.23円 (過去12ヶ月)
- PER (株価収益率): 12.38倍 (株価 / EPS)
- BPS (1株あたり純資産): 749.71円 (直近四半期)
- PBR (株価純資産率): 1.49倍 (株価 / BPS)
PERは12.38倍であり、業界平均PER17.0を下回っています。PBRは1.49倍であり、業界平均PBR1.8を下回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、上昇傾向にあります。52週高値は1145.00円、52週安値は822.00円であり、現在の株価は高値圏に位置しています。50日移動平均線は1020.42円、200日移動平均線は1029.36円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は644.38億円(前年同期比10.7%増)
- 営業利益: 2024年3月期は41.91億円(前年同期比15.5%増)
- 経常利益: 2024年3月期は43.73億円(前年同期比13.2%増)
- 当期純利益: 2024年3月期は31.02億円(前年同期比13.8%増)
- ROE (自己資本利益率): 12.36% (過去12ヶ月)
- ROA (総資産利益率): 5.73% (過去12ヶ月)
売上高、利益ともに増加しており、好調な業績を示しています。ROE、ROAも高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 年間配当: 45.00円 (2025年3月期)
- 配当利回り: 4.03% (株価 / 年間配当)
- 配当性向: 50.50%
- Ex-Dividend Date: 2025年9月29日
安定した配当を実施しており、配当利回りも魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、好調な業績や高い配当利回りが株価を押し上げている可能性があります。信用買残は増加、信用売残は減少しており、買い優勢の状況です。
11. 総評
日本空調サービスは、空調設備メンテナンスを強みとする独立系の企業であり、安定した需要が見込めるビルメンテナンス業界で、着実に業績を伸ばしています。好調な業績、高い配当利回り、株価の上昇傾向など、投資家にとって魅力的な要素が揃っています。ただし、現在の株価は高値圏にあるため、今後の株価の変動には注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 4658 |
企業名 | 日本空調サービス |
URL | https://www.nikku.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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