1. 企業情報
- 事業内容: 婦人服を中心としたアパレル製品の企画、製造、卸売、小売を手掛けています。量販店向けが主力ですが、専門店、ECサイト、百貨店など幅広い販路を展開。ガールズ向けアパレルにも強みを持っています。また、帽子などの服飾雑貨の製造販売や、発達障害を持つ未就学児向けの支援サービスも行っています。
- 特徴: 婦人服製造卸大手であり、量販店向けで高いシェアを誇ります。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 婦人服製造卸売業界で上位に位置しています。
- 競争優位性: 量販店向けの強い販売チャネルと、ガールズ向けアパレルにおけるブランド力。
- 課題: アパレル業界全体の競争激化、消費者の嗜好変化への対応、EC販売の強化。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 中期経営計画に基づき、アパレルとライフスタイルの両輪での収益力向上を目指しています。
- 重点分野:
- 専門店販路の拡大
- 機能性ファッションブランド「クロスファンクション」の強化
- メンズ事業の拡大
- 雑貨ショップの強化とECでのマーケティング強化
- ビューティー、ヘルスケア、ファッション雑貨などライフスタイル領域の拡充
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 量販店向け卸売を基盤としつつ、専門店、EC、小売への展開で収益源を多様化。
- 市場ニーズへの適応力: ガールズ向けアパレルや雑貨など、トレンドに合わせた商品展開やEC販売の強化により、変化する市場ニーズに対応しようとしています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 特筆すべき技術革新に関する情報は、現時点では見当たりません。
- 主力製品: 婦人服、ガールズ向けアパレル、帽子などの服飾雑貨。
6. 株価の評価
- EPS (1株あたり利益): 直近12ヶ月で210.17円
- PER (株価収益率): 1145円 / 210.17円 = 5.45 (会社予想EPSで計算)
- BPS (1株あたり純資産): 2289.85円
- PBR (株価純資産倍率): 1145円 / 2289.85円 = 0.50
- 業界平均PER: 10.1
- 業界平均PBR: 0.7
- 評価: PERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRも業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、1145円で取引されています。
- 52週高値: 1225円
- 52週安値: 839円
- 50日移動平均: 1043.30円
- 200日移動平均: 1036.26円
- 判断: 現在の株価は52週高値に近づいており、上昇トレンドにあると考えられます。50日、200日移動平均線を大きく上回っており、強気相場を示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年1月期は620億円と、前期比で増加。
- 営業利益: 2025年1月期は10.3億円と、前期比で増加。
- 当期純利益: 2025年1月期は12.89億円と、前期比で増加。
- ROE (自己資本利益率): 直近12ヶ月で7.94%
- ROA (総資産利益率): 直近12ヶ月で2.30%
- キャッシュフロー: 営業CFはマイナス、フリーCFもマイナス。
- 分析: 収益性は改善傾向にあり、売上高、利益ともに増加しています。ROE、ROAはまずまずの水準です。キャッシュフローがマイナスである点は、今後の改善に注目する必要があります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.10% (予想)
- 配当性向: 17.33%
- 株主還元策: 配当を実施しています。
- 分析: 比較的高い配当利回りで、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間は上昇傾向にあり、モメンタムは強いです。
- 出来高: 平均出来高は14.35kと、活発な取引が行われています。
- 信用取引: 信用買残が多く、今後の株価上昇を期待する投資家が多いと考えられます。
- 株価への影響要因: 業績、配当、市場全体の動向、アパレル業界のトレンドなど。
11. 総評
クロスプラスは、婦人服製造卸売大手として安定した基盤を持っています。業績は回復傾向にあり、高い配当利回りも魅力的です。株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドを示唆しています。ただし、アパレル業界の競争激化や、キャッシュフローのマイナスといった課題も存在します。
企業情報
| 銘柄コード | 3320 |
| 企業名 | クロスプラス |
| URL | http://www.crossplus.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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