1. 企業情報
企業名: クロスプラス株式会社
概要: クロスプラスは、日本のアパレル業界において、メンズ、ウィメンズ、キッズ向けの衣料品のデザイン、製造、卸売を手掛ける企業です。同社は専門店、量販店、百貨店、ECを通じて販売を行っています。また、発達障害を持つ幼児向けの支援サービスや帽子などのアクセサリー製造も行っています。
事業内容: 専門店、量販店、無店舗、百貨店、EC、その他
設立年月日: 1953年4月8日
代表者名: 山本 大寛
本社所在地: 〒451-8560 名古屋市西区花の木3-9-13
従業員数: 712人
平均年齢: 43.1歳
平均年収: 4,880千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション: クロスプラスは日本のアパレル卸売業界において、量販店向けトップであり、専門店も開拓している。ガールズ服に強みを持ち、婦人服売上で業界5位に位置する。
競争優位性: 専門店販路の拡大、機能性ファッションブランド「クロスファンクション」の強化、メンズ事業の拡大により収益性を高めている。
課題: 天候不順、地政学リスク、原材料価格高騰、為替相場の変動など、先行き不透明な状況が課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 中期経営計画に基づき、アパレルとライフスタイルの両輪で収益力向上に取り組む。
中期経営計画の具体的な施策:
- アパレル卸売: 専門店販路の拡大、クロスファンクションの強化、メンズ事業の拡大
- 小売: 自社ブランドの量販ショップにおける雑貨品ぞろえの増加、ECにおけるSNSや動画マーケティングの強化
- ライフスタイル卸売: ビューティー、ヘルスケア、ファッション雑貨などのライフスタイル領域の拡充
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 専門店、量販店、百貨店、ECを通じたアパレル製品の販売
市場ニーズへの適応力: ライフスタイル領域の拡充やECの伸長により、市場ニーズの変化に適応している
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 機能性ファッションブランド「クロスファンクション」の強化
主力製品: ガールズ服、帽子などのアクセサリー
6. 株価の評価
株価: 1,145円
EPS: 210.17円
BPS: 2289.85円
PER: 5.44 (現在の株価/EPS)
PBR: 0.50 (現在の株価/BPS)
比較: 業界平均PERは10.1、PBRは0.7と比較して、クロスプラスは割安評価にある。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は高値1,145円、安値1,102円で、上昇傾向にある。
移動平均線: 50日移動平均線は1,043.30円、200日移動平均線は1,036.26円。現在の株価は両者の上を行き、上昇トレンドにある。
8. 財務諸表分析
売上高: 620億円（前年比-1.10%減）
営業利益: 10.3億円（前年比-1.89%減）
純利益: 1.29億円（前年比7.94%増）
ROE: 7.94%
ROA: 2.30%
キャッシュフロー: 負のオペレーティングキャッシュフロー（-486百万円）
負債比率: 17.22%
株主資本比率: 82.78%
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 4.10%
配当性向: 17.33%
自社株買い: 4.15%の自己株式を保有
予想配当: 46円（前期比30円）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向: 直近10日間で上昇トレンドを示している。
影響要因: 業績予想の変更なし、市場動向の先行き不透明さ
11. 総評
クロスプラスは日本のアパレル卸売業界で強みを持つ企業であり、特にガールズ服と帽子アクセサリーに強みを持つ。経営戦略はアパレルとライフスタイルの両輪で収益力向上に取り組むことであり、ECやSNSマーケティングの強化により市場ニーズへの適応力を高めている。技術革新では機能性ファッションブランドの強化に注力している。株価は割安評価となっており、テクニカル分析では上昇トレンドにある。財務面では負のオペレーティングキャッシュフローが懸念されるが、株主還元は積極的に行っており、投資家関心も高まっている。
企業情報
| 銘柄コード | 3320 |
| 企業名 | クロスプラス |
| URL | http://www.crossplus.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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