1. 企業情報
概要
オリエントコーポレーション(オリコ)は、消費者金融サービスを主軸とする大手信販会社です。主な事業はクレジットカード、オートローン(自動車ローン)、個品割賦(ショッピングローン)、決済・保証、銀行保証など多岐にわたります。みずほ銀行および伊藤忠商事と資本提携しており、オートローン分野では国内最大手の地位を確立しています。全国に106の支店と約83.9万の加盟店ネットワークを持ち、BtoC・BtoBの両面で金融サービスを展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性・課題
- オートローン分野で国内最大手の地位。
- クレジットカード、保証業務も主力で、みずほグループ・伊藤忠商事との提携による信用力と営業基盤が強み。
- 競合には、ジャックス、セディナ、アプラス、SMBCファイナンスサービスなどが存在。
- 課題としては、少子高齢化による国内市場の縮小、金利上昇リスク、デジタル化・キャッシュレス化への対応が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン・戦略
- 「与信×テクノロジーで新たな金融シーンを創りだす先進企業」を目指す。
- 重点分野:
- 重点市場の深耕と新規事業探索
- 顧客ニーズ起点のマーケットイン型営業
- 異業種・先端企業との協働による新サービス創出
- プロセスイノベーションの深化
中期経営計画(2025年3月期が最終年度)
- 2028年3月期:経常利益250億円超、ROE7.5%以上、一般経費率60%未満
- 2030年3月期:経常利益500億円超、ROE12%以上、一般経費率55%未満
4. 事業モデルの持続可能性
- 主要な収益源はオートローン、クレジットカード、保証業務、個品割賦。
- 市場ニーズの変化(キャッシュレス化、サブスクリプション型消費、デジタル融資)に対応するため、デジタル戦略や新規事業開発を推進中。
- みずほ・伊藤忠との提携による信用力・顧客基盤が安定性を支えています。
- 金利上昇や貸倒増加リスクへの対応が今後の持続性の鍵。
5. 技術革新と主力製品
- 与信技術の高度化、デジタル化推進、AI活用による審査・顧客サービスの効率化を進めています。
- 2025年2月にDeNA SOMPO Carlifeを連結子会社化し、個人向けリース事業にも進出。
- オートローン、クレジットカード、保証サービスが収益の柱。
6. 株価の評価
- 株価:859円
- EPS(2025年3月期):81.45円
- BPS(2025年3月期):1,397.93円
- PER(予想):12.26倍(業界平均10.3倍よりやや高め)
- PBR:0.61倍(業界平均0.9倍より割安水準)
参考:理論株価の目安
- EPS×業界平均PER=81.45×10.3=約839円
- BPS×業界平均PBR=1,397.93×0.9=約1,258円
- 現在株価は理論値の範囲内で、PBR面では割安感が見られる一方、PERはやや高め。
7. テクニカル分析
- 年初来高値:905円、年初来安値:654円
- 直近株価:859円(年初来高値圏に近い水準)
- 50日移動平均:794.76円、200日移動平均:836.95円
- 直近10日間は850~880円台での推移が多く、6月6日の急騰以降は高値圏でのもみ合い。
- 信用倍率は22.36倍と高く、信用買い残が多い。
8. 財務諸表分析
売上・利益・キャッシュフローの推移(過去3期)
- 売上高:229,054百万円(2024年3月期)→245,270百万円(2025年3月期、+7.1%)
- 営業利益:16,118百万円(2024年3月期)→12,344百万円(2025年3月期、-23.4%)
- 純利益:12,571百万円(2024年3月期)→13,943百万円(2025年3月期、+10.9%)
- 営業活動CF:-43,465百万円(2024年3月期)→2,619百万円(2025年3月期)
- 自己資本比率:7.6%→8.3%(改善傾向)
収益性・効率性
- ROE:5.84%(2025年3月期)
- ROA:0.26%
- 売上高営業利益率:5.0%(2025年3月期、前年7.0%から低下)
財務安全性
- 総資産:2,881,698百万円
- 純資産:246,559百万円
- 負債比率は高いが、金融業特有の資産構成。
9. 株主還元と配当方針
- 1株配当:40円(2024年・2025年・2026年予想)
- 配当利回り(予想):4.66%
- 配当性向:約49.11%
- 自社株買いの実施状況は直近では限定的。
- 安定配当を基本方針としている。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近10日間の株価は850~880円台で推移し、6月6日に高値905円を記録。
- 52週高値:1,055円、52週安値:654円
- 50日・200日移動平均を上回る水準で推移しており、モメンタムは強め。
- 信用買い残が多く、個人投資家の関心も高い。
- 配当利回りの高さや安定配当方針が投資家の注目を集めている。
11. 総評
- オリエントコーポレーションは、オートローン最大手の地位とみずほ・伊藤忠との強固な提携を背景に、安定した金融サービスを展開しています。
- 近年は売上高が増加傾向にある一方、営業利益率は低下しており、収益性の改善が課題です。
- デジタル化・キャッシュレス化への対応や新規事業開発を通じて、事業モデルの持続性を高める取り組みを進めています。
- 株価はPBR面で割安感があるものの、PERは業界平均よりやや高い水準です。配当利回りは高く、安定配当を維持しています。
- 財務面では自己資本比率が改善傾向にあり、キャッシュフローも回復傾向です。
- 今後は、金利上昇や貸倒リスク、事業構造改革の進捗など外部環境の変化に注視が必要です。
企業情報
銘柄コード | 8585 |
企業名 | オリエントコーポレーション |
URL | http://www.orico.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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