1. 企業情報
赤阪鐵工所は、船舶用ディーゼルエンジンを主力とする中堅企業です。三菱重工業との連携により、小型・省エネ型エンジンの開発に注力しています。その他、産業機器、修理部品、騒音・振動技術なども手掛けています。事業は単一セグメントであり、舶用内燃機関関連事業が中心です。
2. 業界のポジションと市場シェア
赤阪鐵工所は、舶用ディーゼルエンジン市場において中堅企業として位置付けられています。三菱重工との連携により、技術開発を進め、小型・省エネ型エンジンの需要を取り込むことで、競争優位性を確立しようとしています。
課題: 船舶用エンジン市場は、世界的な海運需要や新造船の建造動向に大きく左右されます。また、環境規制強化への対応も不可欠であり、脱炭素化に向けた技術革新が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 小型・省エネ型エンジンの強化、非舶用分野の育成。
中期経営計画: 情報からは中期経営計画の具体的な内容は確認できませんでした。
重点分野:
- 小型・省エネ型エンジンの開発・販売
- 非舶用分野（産業機器、修理部品、騒音・振動技術など）の拡大
- 次世代燃料エンジン、BDF製造事業などの新規事業への取り組み
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 船舶用エンジン、関連部品の販売、修理サービスが主な収益源です。
市場ニーズの変化への適応力: 環境規制強化、脱炭素化への対応が求められており、これらの変化に対応できる技術開発が重要になります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 小型・省エネ型エンジンの開発に注力。
主力製品: 船舶用ディーゼルエンジン。
6. 株価の評価
- 株価: 1,865.0円 (2025年6月13日終値)
- EPS（会社予想）: 52.28円
- PER（会社予想）: 35.67倍 (業界平均: 10.7)
- BPS（実績）: 6,691.72円
- PBR（実績）: 0.28倍 (業界平均: 0.7)
評価: PERは業界平均よりも高く、割高感があります。PBRは低く、割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1824円から1914円の間を変動しており、1865円で取引を終えています。
- 年初来高値: 2,100円
- 年初来安値: 1,510円
- 50日移動平均: 1792.16円
- 200日移動平均: 1888.33円
分析: 株価は年初来安値から上昇し、50日移動平均を上回っています。200日移動平均を下回っており、中長期的なトレンドは判断が難しい状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は7,934百万円。過去12ヶ月の売上高は10.7B。
- 営業利益: 2024年3月期は19百万円。過去12ヶ月の営業利益率は1.31%。
- 経常利益: 2024年3月期は58百万円。
- 当期純利益: 2024年3月期は38百万円。
- ROE（実績）: 0.42%
- ROA（過去12か月）: 2.06%
- 自己資本比率（実績）: 63.8%
分析: 2024年3月期は、売上高は減少しましたが、部分品販売の好調により、営業利益、経常利益、当期純利益は増加しました。ROEは低く、収益性の改善が課題です。自己資本比率は高く、財務基盤は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 情報なし
- 1株配当（会社予想）: 30.00円
- 配当性向: 38.25%
- 年間配当予想: 30.00円
分析: 年間配当は30.00円と予想されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 過去10日間の株価は、1824円から1914円の間を変動しています。
- 信用取引: 信用買残は増加、信用売残はなし。信用倍率は0.00倍。
- 出来高: 1,400株
- 売買代金: 2,617千円
分析: 直近の株価は小幅な変動にとどまっています。出来高、売買代金は少なく、投資家の関心は低い可能性があります。
11. 総評
赤阪鐵工所は、船舶用ディーゼルエンジンを主力とする中堅企業です。小型・省エネ型エンジンの開発に注力し、三菱重工との連携による技術的な強みを持っています。2024年3月期は増益となりましたが、売上高は減少しており、今後の業績拡大が課題です。PERは業界平均よりも高く、割高感があります。株価は50日移動平均を上回っていますが、200日移動平均を下回っており、中長期的なトレンドは判断が難しい状況です。今後の業績動向、特に新技術の開発と市場への浸透、及び、株主還元策に注目していく必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6022 |
| 企業名 | 赤阪鐵工所 |
| URL | http://www.akasaka-diesel.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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