1. 企業情報
浅香工業は、ショベル類で国内トップシェアを誇る企業です。1661年創業の老舗企業で、現在はショベルやガーデニング用品などの生活関連用品と、回転ラックなどの物流機器を主力としています。防災品も取り扱っており、多角的な事業展開を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ショベル類で高いシェアを占めており、業界内での競争優位性を持っています。物流機器分野も強化しており、安定した収益基盤を築いています。課題としては、生活関連用品における販売価格改定や、物流機器における受注の減少が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、中期経営計画において、物流機器分野の強化や、防災品の拡充などを重点分野として取り組んでいると考えられます。直近の決算短信からは、販売価格改定や、消費者マインドの低下への対応が課題として挙げられています。
4. 事業モデルの持続可能性
ショベル類という安定した需要のある製品を主力としていることに加え、物流機器や防災品といった成長分野への展開により、事業モデルの持続可能性を高めています。市場ニーズの変化への対応としては、製品ラインナップの拡充や、新たな販売チャネルの開拓などが考えられます。
5. 技術革新と主力製品
技術革新に関する具体的な情報は、今回のデータからは読み取れませんでした。主力製品は、ショベル類、物流機器、防災品などです。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 10.16倍
- PBR（実績）: 0.36倍
- EPS（会社予想）: 156.15円
- BPS（実績）: 4,396.08円
業界平均PERが10.0倍であることから、浅香工業のPERはほぼ同水準です。PBRは0.36倍と低く、割安感があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年6月16日の終値は1587円であり、年初来安値（1428円）から上昇しています。50日移動平均線（1569.20円）と200日移動平均線（1580.51円）を若干下回っており、株価は調整局面にある可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で85.82億円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で3.11億円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で3.03億円。
- ROE（実績）: 5.51%
- ROA（過去12か月）: 2.69%
- 自己資本比率（実績）: 61.7%
売上高は安定していますが、営業利益、当期純利益は減少傾向にあります。ROEは5.51%であり、自己資本比率61.7%と財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.52%
- 1株配当（会社予想）: 40.00円
- 配当性向: 14.29%
配当利回りは2.52%と、まずまずの水準です。2025年3月期の配当は50円、2026年3月期（予想）は40円と減配予想となっています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、1587円と、年初来安値から上昇しています。出来高は低調で、株価の変動は限定的です。
11. 総評
浅香工業は、ショベル類で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を持っています。物流機器や防災品への展開も行っており、事業の多角化を進めています。財務体質は良好ですが、直近の業績は減収減益となっており、今後の業績回復が課題です。株価は割安感があり、配当も実施していますが、今後の業績動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5962 |
| 企業名 | 浅香工業 |
| URL | http://www.asaka-ind.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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