1. 企業情報
- 事業内容: 居酒屋・飲食店向けに、業務用食材をオンラインで販売する事業を展開しています。肉、魚、野菜、デザートなど、幅広い商品を提供し、個人経営の飲食店を主な顧客としています。受発注業務は委託し、商品開発に注力しています。
- 特徴: 多数の仕入れ先を持ち、豊富な商品ラインナップが強みです。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 卸売業（食品）
- 競争優位性: 個人経営の飲食店に特化した品揃えと、オンラインでの利便性が強みと考えられます。
- 課題: 競合他社との価格競争、食材の品質管理、物流コストの上昇などが課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 決算短信からは具体的なビジョンは読み取れませんでしたが、業務用食材通販のパイオニアとして、顧客のニーズに応える商品開発、ECサイトの改善に注力しています。
- 中期経営計画: 中期経営計画に関する具体的な情報はありません。
- 重点分野: 特別感のある商品や、ロス対策・人手不足対策商品の拡充、ECサイトのシステム投資など、顧客満足度向上に向けた取り組みを強化しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: オンラインでの食材販売による売上が中心です。
- 市場ニーズへの適応力: 外食産業の動向や、顧客ニーズの変化に合わせた商品開発やサービス提供が重要になります。人手不足や食材価格の高騰といった課題への対応も求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: ECサイトのシステム投資による利便性向上が見られます。
- 主力製品: 居酒屋・飲食店向けの業務用食材全般が主力商品です。
6. 株価の評価
- 株価: 448.0円（2025年6月18日終値）
- PER（会社予想）: 11.17倍
- PBR（実績）: 2.12倍
- EPS（会社予想）: 40.19円
- BPS（実績）: 211.37円
- 評価: PERは11倍台と、同業他社と比較して割安かどうかの判断が必要です。PBRは2倍を超えており、割安感は薄いです。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は445円～464円で推移しており、50日移動平均線（476.50円）と200日移動平均線（474.22円）を下回っています。
- 判断: 現時点では、高値圏にあるとは言えません。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年3月期には6,776百万円を計上しました。
- 利益: 2021年3月期に赤字でしたが、その後は黒字に転換し、2024年3月期には当期純利益258百万円を計上しました。
- ROE（実績）: 20.04%と高い水準です。
- 自己資本比率（実績）: 59.9%と財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.80%
- 1株配当（会社予想）: 8.10円
- 配当性向: 20.04%
- 株主還元策: 配当を実施しています。2024年3月期は1株当たり10.20円、2025年3月期は7.90円、2026年3月期は8.10円の配当を予定しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近では、445円～464円の範囲で推移しています。
- 出来高: 1日あたり8,400株と、流動性は低めです。
- 信用取引: 信用買残は212,200株と、やや買い残が多い状況です。
- 株価への影響要因: 業績、外食産業の動向、原材料価格の変動などが考えられます。
11. 総評
ミクリードは、個人経営の飲食店向けに業務用食材をオンラインで販売する企業です。売上高、利益ともに増加傾向にあり、ROEも高く、財務体質も良好です。配当も実施しており、株主還元にも積極的です。
一方、流動性は低く、株価は50日、200日移動平均線を下回っています。今後の業績拡大には、競合との差別化、顧客ニーズへの対応、コスト管理などが重要となります。
企業情報
| 銘柄コード | 7687 |
| 企業名 | ミクリード |
| URL | https://corp.micreed.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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