1. 企業情報
株式会社アイビーシー（以下、アイビーシー）は、ITシステム性能監視ツールの開発・販売・サポートを主な事業とする企業です。ICTインフラ管理支援サービスに注力しており、分析サービス、プロダクト販売・導入、コンサルティングを三本柱としています。
2. 業界のポジションと市場シェア
アイビーシーは、ICTインフラ性能監視のパイオニアとして、この分野で一定の地位を確立していると考えられます。競争優位性としては、長年の実績に基づく技術力と、顧客ニーズに合わせた柔軟な対応が挙げられます。課題としては、競合他社の台頭や、技術革新の速さに対応していく必要性があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、ICTインフラ管理支援サービスを強化し、事業成長を目指していると考えられます。具体的な戦略や中期経営計画の詳細は、公開情報からは特定できませんでした。
4. 事業モデルの持続可能性
アイビーシーの収益モデルは、システム性能監視ツール、関連サービス、コンサルティングの提供であり、ITインフラの需要が継続的に存在することから、一定の持続性があると考えられます。市場ニーズの変化への適応としては、クラウド化やAI技術の導入など、技術革新への対応が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
アイビーシーは、ITシステム性能監視ツールを主力製品としています。技術開発の動向や独自性については、詳細な情報が不足しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1,000円 (2025年6月18日終値)
- EPS (会社予想): 64.70円
- PER (会社予想): 15.46倍
- BPS (実績): 374.54円
- PBR (実績): 2.67倍
PERは業界平均17.6倍を下回っており、割安感がある可能性があります。PBRは業界平均1.6倍を上回っており、割高感がある可能性があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年6月17日に年初来高値1,050円を記録した後、株価は下落傾向にあります。2025年6月18日の終値は1,000円であり、高値圏からの調整局面にあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で22.8億円と、前期比で増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で36.47%と高い水準を維持しています。
- ROE (実績): 22.01%と高い水準です。
- 自己資本比率 (実績): 59.8%と財務基盤は安定しています。
過去のデータと比較すると、売上高は増加傾向にあり、利益率も高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 1.20%
- 1株配当 (会社予想): 12.00円
- 配当性向: 13.09%
配当利回りは、他の銘柄と比較して特筆すべき点はありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱くなっています。信用買残は減少、信用売残は増加しており、今後の株価動向に注意が必要です。
11. 総評
アイビーシーは、ICTインフラ管理支援サービスを提供する企業であり、高い収益性と安定した財務基盤が魅力です。株価はPERで割安感がある一方、PBRでは割高感があります。直近の株価は下落傾向にあり、テクニカル面では調整局面にあると判断できます。投資を検討する際には、今後の業績動向や、競合他社の動向、技術革新への対応などを注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3920 |
| 企業名 | アイビーシー |
| URL | http://www.ibc21.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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