1. 企業情報
企業名: アクセル株式会社 (AXELL Corporation)
概要:
アクセルは、半導体ICおよびプリント回路基板を設計・製造・販売する企業です。また、グラフィックス、音響、機械学習などの要素技術の研究開発や、情報セキュリティ、ブロックチェーンなどの関連事業も手がけています。さらに、インターネットを活用した情報サービス、ソフトウェア開発・販売、応用機器の設計・製造・販売、中古品の取引など多岐にわたる事業を行っています。1996年に設立され、東京に本社を置いています。
事業内容:
- LSI開発販売関連: 97%
- 新規事業関連: 3%
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 電機・精密
33業種区分: 電気機器
住所: 〒101-8973 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX南ウイング
代表者名: 斉藤 昭宏
設立年月日: 1996年2月1日
従業員数: 132人
平均年齢: 47.7歳
平均年収: 10,250千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
アクセルは主にパチンコ・パチスロ機向けのグラフィックスLSIを開発・販売しており、この分野では高いシェアを有しています。しかし、新規事業であるAIやブロックチェーンの事業拡大は課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
アクセルはパチンコ・パチスロ機向けLSIの開発販売を主力とし、新規事業としてAI領域に注力しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売を継続
- AI領域における新規事業の規模拡大
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
パチンコ・パチスロ市場はスマート遊技機の普及により変化しており、アクセルは次世代機種への期待を継続しています。新規事業のAI分野では、市場の成長が見込まれます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
アクセルはグラフィックスLSIの技術に強みを持ち、パチンコ・パチスロ機向けの製品に独自性があります。
収益を牽引している製品やサービス:
パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSI
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 66.58
- BPS（実績）: 1,174.61
- PER（会社予想）: 14.91倍
現在の株価993円に対して、BPSベースでは1,174.61円と高く、EPSベースでは割安な水準と言える。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 987.34円
- 200日移動平均線: 1202.80円
現在の株価993円は、200日移動平均線より低いため、安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 15.24B
- 利益率: 6.42%
- ROE（過去12か月）: 7.60%
- ROA（過去12か月）: 5.97%
- キャッシュフロー（直近四半期）: -1.58B
売上高は減少傾向にあり、キャッシュフローは赤字。ROEとROAは健全な水準。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 3.32%
- 配当性向: 63.09%
安定した配当性向を維持し、株主還元に積極的。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行っていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は横ばいからわずかに下降傾向。
株価への影響を与える要因:
市場のスマート遊技機への移行や新規事業の成長が主要な要因。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
アクセルはパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの主要サプライヤーであり、新規事業のAI分野への注力が今後の成長を左右する。株価は安値圏に位置し、ROE・ROAは健全だが、売上高とキャッシュフローは減少傾向にある。株主還元は積極的で、配当性向も適切。投資判断は、新規事業の成長と市場動向に注視する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 6730 |
| 企業名 | アクセル |
| URL | http://www.axell.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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