1. 企業情報
概要
資生堂は日本を代表する化粧品メーカーであり、スキンケア・メイクアップ・フレグランスなどの化粧品を国内外で展開しています。百貨店、専門店、ドラッグストア、総合量販店など多様な流通チャネルを持ち、越境ECや高級ブランドの強化にも注力。飲食・美容サロン運営、保育施設運営、プロ向けヘアメイクスクール(SABFA)など多角的な事業も展開。1872年創業、東京都中央区銀座に本社を置く老舗企業です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 国内化粧品大手であり、日本市場ではトップクラスのシェアを誇ります。
- 海外売上比率は約68%とグローバル展開が進んでおり、中国を第2の本社と位置付けて積極的に事業拡大。
- 競合は花王、コーセー、ポーラ・オルビス、ロレアル、エスティローダー等の国内外大手。
- 高価格帯スキンケアや越境ECで競争優位性を持つ一方、海外景気や為替、地政学リスクの影響を受けやすい状況。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期経営計画「SHIFT 2025 and Beyond」を推進中。
- 2026年にコア営業利益率7%達成を目標。
- 重点課題:高付加価値ブランド・商品の強化、グローバルブランドの育成、収益性改善のための構造改革。
- セグメント戦略
- 日本:収益性の高いブランド・商品への集中、構造改革推進。
- 中国・トラベルリテール:インバウンド消費・越境EC強化。
- アジアパシフィック:東南アジア・韓国での成長。
- 米州・欧州:高級ブランド(クレ・ド・ポー ボーテ、NARS等)の拡大。
4. 事業モデルの持続可能性
- ブランド力と研究開発力を活かした高付加価値製品の展開が強み。
- グローバル展開により市場分散が進む一方、海外景気・為替・規制リスクに影響を受けやすい。
- 消費者ニーズや市場動向の変化に対応するため、デジタルマーケティングやD2C(Direct to Consumer)強化も進行中。
5. 技術革新と主力製品
- 研究開発投資を継続し、独自技術を活かしたスキンケア・高級ブランド(クレ・ド・ポー ボーテ、SHISEIDO、NARSなど)が収益を牽引。
- サステナビリティやクリーンビューティー分野にも注力。
- デジタル技術やAIを活用したパーソナライズド製品・サービスの開発も推進。
6. 株価の評価
- 株価:2,470円
- EPS(会社予想):15.02円
- PER(会社予想):164.45倍(業界平均20.4倍を大きく上回る)
- BPS(実績):1,534.50円
- PBR(実績):1.61倍(業界平均1.1倍を上回る)
- 配当利回り(会社予想):1.62%
→ 業績の伸び悩みや利益率の低下が続く中、株価は割高感がある水準となっています。
7. テクニカル分析
- 年初来高値:2,968円
- 年初来安値:2,196円
- 直近株価:2,470円(6/18終値)
- 50日移動平均:2,364.64円
- 200日移動平均:2,785.20円
→ 直近は安値圏からやや反発傾向ですが、200日線を大きく下回っており、中長期的には下落トレンドが継続しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高:2024年12月期 9,906億円(前年比+1.8%)
- 営業利益:75億円→28億円→7億円(直近3期で大幅減少)
- 純利益:46億円→34億円→21億円→-10億円(直近は赤字転落)
- ROE:-1.73%(直近はマイナス)
- ROA:0.29%
- 自己資本比率:47.5%(財務健全性は維持)
- 営業キャッシュフロー:473億円(過去12か月)
→ 近年は収益性の低下が顕著で、利益面での回復が課題となっています。
9. 株主還元と配当方針
- 1株配当(会社予想):40円(年間)
- 配当利回り:1.62%(過去5年平均1.01%)
- 配当性向:1,204.82%(利益に対して配当が大きく上回る水準)
- 自社株買い:自己株式保有は0.14%程度
→ 利益水準に対して配当が高く、持続性には注意が必要です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近10日間の株価:2,200円台後半~2,500円台で推移し、出来高も比較的多い。
- 信用取引動向:信用買残減少、信用売残増加傾向でやや売り圧力が強い。
- 52週変動率:-47.42%と大幅な下落。
- 機関投資家保有比率:69.18%(高水準)
→ 株価は大きく下落しており、業績回復への期待感や新たな材料が注目されています。
11. 総評
資生堂は国内外で高いブランド力を持つ化粧品大手であり、グローバル展開や高付加価値ブランドの強化を進めています。しかし、近年は中国市場の減速や世界的な景気減速、構造改革の影響などで業績が伸び悩み、利益面では赤字転落・低収益状態が続いています。株価は過去1年で大幅に下落し、PER・PBRともに業界平均を大きく上回る水準です。配当利回りは相対的に高いものの、利益水準とのバランスには注意が必要です。今後は中期経営計画の進捗や海外市場の回復、構造改革の成果が注目されます。
企業情報
銘柄コード | 4911 |
企業名 | 資生堂 |
URL | http://www.shiseido.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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