1. 企業情報
企業名: 一正蒲鉾株式会社
概要: 一正蒲鉾は、日本の水産練り製品メーカーで、主にカニ風味かまぼこの製造・販売を手掛けています。また、マイタケの生産も行っています。本社は新潟県新潟市にあり、1965年1月に設立されました。
事業内容:
- 水産練製品・惣菜: 88%
- きのこ: 11%
- その他: 1%
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 食品
33業種区分: 食料品
Industry: Packaged Foods
Sector: Consumer Defensive
住所: 〒950-8735 新潟市東区津島屋7-77
代表者名: 野崎 正博
設立年月日: 1965年1月22日
従業員数: 905人
平均年齢: 39.9歳
平均年収: 4,220千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション:
- 水産練り製品業界では2位だが、カニ風味かまぼこでは首位。
- マイタケの生産も行っており、市場での地位を確立している。
競争優位性や課題:
- 競争優位性: カニ風味かまぼこの高い人気と、マイタケの生産における技術力。
- 課題: 原材料価格の上昇や、天候不順によるきのこ事業の不安定性。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- ICHIMASA30ビジョン（2045年度のありたい姿）を目指し、2021年7月から2026年6月までの第二次中期経営計画を実施中。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 水産練製品・惣菜事業: スティックタイプのカニかまを中心に販売数量の伸長を図る。
- きのこ事業: 販売価格の上昇に対応し、野菜の生育不良や相場高騰の影響を軽減。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 水産練製品市場は比較的安定しており、需要の変化に柔軟に対応できる。
- きのこ事業では、天候不順の影響を軽減するための技術開発や価格調整を行っています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- カニ風味かまぼこの製造技術や、マイタケの生産技術において独自性を持つ。
収益を牽引している製品やサービス:
- 主力製品はカニ風味かまぼこ。マイタケも重要な収益源。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- 会社予想EPS: 52.22円
- 現在の株価: 777.0円
- PER（会社予想）: 14.88倍
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 768.84円
- 200日移動平均線: 747.32円
- 現在の株価は50日MAと200日MAの両方より高く、高値圏にあると判断。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 34.6B円
- 利益率（過去12か月）: 2.41%
- 営業利益率（過去12か月）: 1.45%
- ROE（過去12か月）: 5.57%
- ROA（過去12か月）: 1.95%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は低下している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.80%
- 配当性向: 18.23%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報は提供されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に6月17日以降は安定した上昇を示している。
株価への影響を与える要因:
- 原材料価格の上昇や、天候不順によるきのこ事業の不安定性。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 一正蒲鉾はカニ風味かまぼこの市場で高いシェアを持ち、安定した収益を生み出しています。しかし、きのこ事業の不安定性や原材料価格の上昇は課題となっています。経営戦略は中長期的なビジョンを掲げ、事業の持続可能性に注力しています。株価は高値圏にあり、テクニカル分析では上昇傾向が確認できます。財務面ではROEやROAが健全であり、株主還元も積極的に行っています。全体的な見解として、事業の安定性と株主還元の観点から投資価値は高いと言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 2904 |
| 企業名 | 一正蒲鉾 |
| URL | http://www.ichimasa.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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