1. 企業情報
山田再生系債権回収総合事務所は、主に不良債権の適正評価・回収を行うサービサー事業を展開しています。信託、不動産関連サービスも提供し、債権回収と人材派遣を柱としています。独立系の企業であり、横浜市に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 不良債権処理を専門とするサービサー業界に属しています。
- 競争優位性: 独立系であること、信託・不動産関連サービスを組み合わせた事業展開が特徴です。
- 課題: 債権回収は景気変動の影響を受けやすく、不動産市況や金利動向にも左右されます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 詳細なビジョンは公開情報からは不明ですが、債権回収、信託、不動産関連サービスを組み合わせた事業展開を通じて、事業基盤の強化を図っていると考えられます。
- 中期経営計画: 現時点では、中期経営計画に関する具体的な情報は公開されていません。
- 重点分野: サービサー事業、派遣事業、不動産ソリューション事業の3つが主要な事業分野です。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 不良債権の回収、不動産売買、人材派遣による手数料収入が主な収益源です。
- 市場ニーズへの適応力: 景気変動や法改正による影響を受けやすいため、事業ポートフォリオの多様化や、変化への迅速な対応が求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 不良債権の評価や回収に関するノウハウが重要であり、技術革新というよりは、専門知識と経験が重要となります。
- 主力製品/サービス: 不良債権の回収、信託、不動産関連サービス、人材派遣サービスが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER (会社予想): 32.79倍 (業界平均: 14.1倍)
- PBR (実績): 1.18倍 (業界平均: 1.0倍)
- EPS (会社予想): 27.23円
- BPS (実績): 758.76円
- 評価: PERは業界平均を大きく上回っており、割高感があります。PBRは業界平均をやや上回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、890円台で推移しています。年初来高値1,002円、年初来安値816円であり、現在は高値圏からやや下落した水準です。
- 50日移動平均線: 888.70円
- 200日移動平均線: 881.18円
- 判断: 50日、200日移動平均線より上を推移しており、上昇トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年12月期は22.9億円。
- 営業利益: 2024年12月期は36百万円。
- 当期純利益: 2024年12月期は49.7百万円。
- ROE (実績): 1.48%
- ROA (過去12か月): -0.29%
- 自己資本比率 (実績): 50.1%
- 分析: 2025年12月期第1四半期は、売上高が減少し、営業損失を計上しています。ROE、ROAは低く、収益性の改善が課題です。自己資本比率は50%を超えており、財務基盤は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 1.12%
- 1株配当 (会社予想): 10.00円
- 配当性向: 85.76%
- その他: 2025年12月期の年間配当予想は10円です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は、890円台で小幅な変動を繰り返しています。
- 出来高: 1,800株と、出来高は低調です。
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、個人投資家の関心は高いと考えられます。
- 株価への影響要因: 業績、金利動向、不動産市況、市場全体の動向などが影響を与える可能性があります。
11. 総評
山田再生系債権回収総合事務所は、不良債権処理を主力とする独立系のサービサーです。直近の業績は、売上高の減少と営業損失の計上により、厳しい状況です。株価はPERが高く、割高感があります。テクニカル面では、上昇トレンドにあると判断できますが、業績の回復が今後の株価を左右する重要なポイントとなります。配当利回りは1.12%と、それほど高くありません。投資を検討する際には、今後の業績動向を注視し、リスクを十分に考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4351 |
| 企業名 | 山田再生系債権回収総合事務所 |
| URL | https://www.yamada-servicer.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 金融（除く銀行） – その他金融業 |
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