1. 企業情報
- 企業名: 東京鐵鋼株式会社
- 設立: 1939年6月23日
- 本社所在地: 東京都千代田区富士見2-7-2
- 代表者: 吉原 毎文
- 従業員数: 810名
- 主な事業内容: 東京鐵鋼は、建築用の鉄筋(棒鋼)を中心に製造・販売する電炉メーカーです。特に、圧接不要で施工性に優れる「ネジ節棒鋼」やその継ぎ手製品で国内シェアの過半を占めています。他に、エポキシ樹脂被覆鉄筋、機械式定着具、モルタルグラウト継手、鉄筋加工品など、建設現場の省力化・省人化に寄与する高付加価値商品を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 電炉中堅メーカーとして、特に建築用ネジ節棒鋼・継ぎ手分野で圧倒的な国内シェア(過半)を持つリーディングカンパニーです。
- 競争優位性: 高付加価値製品の開発力と、施工現場での省力化・省人化ニーズに対応した商品群が強みです。販売提携や製品ラインナップの拡充も進めています。
- 課題: 国内建設需要の先行き不透明感、鉄筋需要の低迷、原材料コスト上昇など、業界全体として厳しい経営環境が続いています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 「高付加価値製品の拡販」「コア商品の強化」「組織再編による業務効率化と専門性向上」を掲げています。
- 中期経営計画の重点施策:
- 高付加価値品の販売強化
- 新製品倉庫の稼働による在庫・物流コスト削減
- 組織再編による効率化
- 建設現場の省力化・省人化に資する製品・工法の提案
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建築用棒鋼の安定需要と高付加価値製品の比率向上で収益力を確保。メタルスプレッド(製品価格と原材料価格の差)の改善も業績に寄与。
- 市場ニーズへの適応力: 建設現場の人手不足や省力化ニーズに対応した商品開発力があり、環境変化への適応力も一定程度備えています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向: 圧接不要のネジ節棒鋼や、エポキシ樹脂被覆鉄筋、機械式定着具など独自技術を展開。建設現場の効率化・省人化に資する新工法・新製品の開発を推進。
- 主力製品: ネジ節棒鋼・継ぎ手製品が収益の柱。エポキシ被覆鉄筋や各種接合製品も高シェア。
6. 株価の評価
- 株価: 5,360円(2025/6/20終値)
- EPS(会社予想): 971.91円
- BPS(実績): 6,864.56円
- PER(会社予想): 5.51倍(業界平均8.0倍)
- PBR(実績): 0.78倍(業界平均0.6倍)
- 評価: 業界平均と比較してPERは割安、PBRはやや高め。収益力や財務健全性の高さが株価に織り込まれていると考えられます。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 6,710円
- 年初来安値: 4,695円
- 50日移動平均: 5,547.2円
- 200日移動平均: 5,833.4円
- 直近株価推移: 直近10日間は5,400円台での推移が続き、やや下落基調。50日・200日平均線を下回っています。年初来高値からは下落し、安値圏寄りの水準に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2022/3:660.9億円
- 2023/3:792.3億円
- 2024/3:796.2億円
- 2025/3:825.9億円(過去12か月、前年比+3.7%)
- 営業利益:
- 2022/3:-1.9億円
- 2023/3:43.6億円
- 2024/3:106.3億円
- 2025/3:146.8億円(前年比+38.1%)
- 純利益:
- 2022/3:-47.2億円
- 2023/3:36.6億円
- 2024/3:78.9億円
- 2025/3:108.5億円(前年比+37.6%)
- ROE(実績): 19.24%
- ROA(実績): 11.53%
- 自己資本比率: 73.5%
- キャッシュフロー: 営業CF:81.8億円、フリーCF:29.4億円
- 傾向: 2022年度に一時的な赤字があったものの、その後は大幅な増収増益基調。財務体質も極めて健全です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:
- 2024年3月期:100円
- 2025年3月期:200円
- 2026年3月期(予想):300円
- 配当利回り(会社予想): 5.60%
- 配当性向: 29.4%
- 自社株買い: 2025年5月取締役会で最大25万株・10億円の自社株買いを決議済み(2025年7月末まで)
- 方針: 配当拡充と自社株買いを組み合わせた株主還元を強化中。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 年初来高値から下落し、直近は5,400円台で推移。50日・200日移動平均線を下回り、やや弱含み。
- 信用取引動向: 信用買残が増加傾向で、信用倍率は25倍超と高水準。短期的な需給には注意が必要。
- 投資家構成: 機関投資家・信託銀行等の保有比率が高い。
- 影響要因: 建設需要の不透明感、業績予想の減益見通し、材料費動向などが株価に影響。
11. 総評
東京鐵鋼は、建築用棒鋼・ネジ節棒鋼の国内トップシェアを持つ電炉メーカーで、高付加価値製品の拡充や効率化による収益力強化が進んでいます。直近数年は大幅な増収増益と財務体質の改善が見られ、配当や自社株買いによる株主還元も積極的です。一方で、今後の建設需要や原材料コストの動向には不透明感があり、業績予想は減益見通しとなっています。株価は直近で調整局面にあり、バリュエーション面では業界平均と比較して割安感も見られますが、需給動向や外部環境の変化には注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 5445 |
企業名 | 東京鐵鋼 |
URL | http://www.tokyotekko.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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